高校時代の友達2人と飲んできました(2)

 今日は高校時代の友達2人と、新宿で飲んできました。9月に飲んで以来、2ヵ月ぶりの対面。場所は相変わらず新宿。馬鹿げた話をしたり、経済などのお堅い話をしたりして、とても充実した1日だった。

 次は忘年会をやろうということで、もう一人呼ぼうという話題で持ちきりでした。今回そのもう一人を読んでなかったので、次は会える可能性が大かと…。


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『黄金の扉を開ける 賢者の海外投資術』

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 (講談社プラスアルファ文庫)黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 (講談社プラスアルファ文庫)
(2011/10/21)
橘 玲

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 先月(2011年10月)発売された経済作家の橘玲さんの本。2008年にダイヤモンド社から出版されたものを文庫化されたものです。橘玲さんの本ということですぐに買いました。

 本書はタイトルにもある通り、投資に関する様々な理論や方法を書いた本。それも日本国内ではなく、海外に向けた投資内容。橘玲さんが書いている本の中では実践的な内容。取り上げている投資の話題は、プライベートバンカー、分散投資、エマージング投資、ミセス・ワタナベ(FX投資でボロ儲けした日本の専業主婦の呼称)、ヘッジファンド、タックスヘイヴンなどさまざま。

 面白かったのは、投資の解説の一つに、料理漫画『美味しんぼ』の「究極の料理vs至高の料理」を真似た、『投資んぼ』の「究極の投資vs至高の投資」という例え話。海原雄山が行う「至高の投資(お金持ちの投資)」に、一端のサラリーマンである山岡四郎が「究極の投資(あまり金融資本がなくてもできる投資)」で利益を得る方法を探るというもの。ストーリではなく、あくまで解説なので「お互いの情勢がどうなったのか」という解説しか書いてありませんが、具体的な表現を交えて解説してあるので分かりやすかった。

 読み終えた感想ですが、正直難しかった。専門用語が多く飛び交い、投資・金融の知識が不十分な私には理解できないところも多々ありました。橘玲さん自身も本書で以下のように述べています。

 本書では『臆病者のための株入門』(文春新書)の上級者版でもある。前著では初心者の読者を想定していたため、投資のいちばんの魅力であるリスキーな部分はあまり紹介できなかった。それが心残りだったので、本書ではデリバティブやエマージング投資の話題を盛り込んだ。株式投資の基本的なことは前著で述べているので、併せてお読みいただければ幸いである。


 『臆病者のための株入門』をもう一度読んだ方が良さそう…。それと、本書では『マネーロンダリング入門』で書かれているという金融の知識も取り上げられていました。私はこちらはまだ読んでいないので、こちらもそのうち読んでおきたい。

 総評としては、オススメできるかどうかは少々難しい本。海外投資に興味があるなら、読んでみる価値はあると思います。とりあえず、本書の前に『臆病者のための株入門』を読んでおくことを強くオススメします。


橘玲 公式サイト


日本が超国家主義国に変わったら…

 数日前にPS3のゲームソフト『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』をクリアし、PSmk2にレビューを投稿した。そのゲームのストーリーから、少々気になったことがあったので適当に書いていく。今回の記事はそれのストーリーのネタばれを含んだ上で、書いているのでまだプレイしていない方は注意していただきたい。

 このゲームではストーリー序盤にて、ロシアで超国家主義国派の大統領が赴任した。なぜ民主主義国家のロシアにおいて、そのような大統領が赴任出来たのかは覚えていないが、ロシアの政治情勢が不安定ということから、その情勢を脱却するためにあえて超国家主義の政治家が選ばれたのかもしれない。

 歴史上、国の情勢がものすごく悪くなると、国民や社会で「情勢を立て直せる」との期待や信頼から、超国家主義の政治体制が生まれてきた。第一次世界大戦後のヴェルサイユ体制で経済が崩壊したドイツ、昭和恐慌で農民の飢餓や「五・一五事件」が起きた日本。いずれもナチズムや国家社会主義が台頭していった。


 このゲームのストーリーをやり終えて、しばらくしてから、「日本もこうした情勢(超国家主義)になったら、どうなるのだろう?」と考えるようになった。

 日本ではバブル経済崩壊後の長引く不況で、デフレの進行や就職難など、ネガティブな話題が飛び交う。マスコミの誇張もあるのだろうが、日本人にネガティブな閉塞感が漂っているのは確かだ。橘玲さんの『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』の日本人の会社嫌いや、目崎雅昭さんが書いた『幸福途上国ニッポン』の日本人の幸福度の低さがなによりの証拠だ。

 そんな日本の閉塞感に対し、超国家主義者たちが次のようなことを大衆にささやいたら、どうなるだろう。

 「日本人が誇りに思う年功序列や終身雇用を完全復活させよう。年金は1人月額20万円以上給付しよう。雇用は誰にでも与えよう。民間だろうと公営だろうと同等の高い福利厚生を与えよう。現在溜まっている国債は全て破棄して、新しい貨幣を作成しよう。外国資本はすべてに規制をかけ、日本の産業のみが有利になるような経済体制を作ろう」

 そのささやきにマスコミも大衆も、初めは聴く耳を持たないかもしれない。しかし、社会情勢の不安と怖れに駆られて、聴く耳を持つと、カルト教団の信者のように「それが正しいものだ」と崇拝するようになるだろう。そのささやきに乗った代償として、国民は軍事力の一員として参加しなければならなくなるだろう。こうして、これまでの日本は崩壊し、超国家主義としての新たな日本が誕生することになる。

 あらたな超国家主義が誕生した際、世界の先進国はそれを阻止しようと動き出すだろう。その時が、第三次世界大戦の始まりとなっていくのだ。

 無論、これはあくまで個人のたわいのない空想の話だが、日本の情勢がますます悪くなっていくとなると、今後どのような不吉なことが起こるのか、想像に難くない。少なくとも、地獄への道は善意によって敷き詰められるということを認識しておいた方がいいだろう。


『SiCKO(シッコ)』

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(2009/10/23)
マイケル・ムーア

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 マイケル=ムーア監督のドキュメンタリー映画。アメリカの医療制度・保険制度について、厳しく批判しています。

 知っている方も多いと思いますが、アメリカは自由の国ではあるものの、医療制度・保険制度があまり充実していない国としても有名。風邪などのちょっとした病気の治療や処方箋でも、高額な費用を要求されます。本作では、日本人でも知らなかったアメリカの医療制度・保険制度の悲惨な実態が映し出されています。

 金銭的な面から医療保険に加入できず、治療を諦めた人、自分で治療をする人。保険に加入できても、厳しい(不条理な)審査による拒否で、治療ができなかった人。薬を購入すために、現役で働き続ける高齢者。9.11でボランティアで救助活動で疾患を患ったにも関わらず、国から何も支援がされない元救命士など。この映画を見るまで、「アメリカの医療制度って、こんなにひどいものだったなんて…」と愕然とした。

 この映画でアメリカの医療制度・保険制度がこれほど悲惨である原因は、保険会社があらゆる手段を講じて、保険加入者への医療費の負担を拒否し、拒否した分だけ利益が上がるというトンデモな営利主義で儲けているからだとのこと。保険会社は政治家とも結託して、自分たちの営業に有利になるように賄賂までばらまいたという(製薬会社も行っているという)。賄賂を受け取った政治家の中に、『華氏911』でメッタクソに批判されたブッシュ大統領(当時)がいたのには、思わず笑ってしまった。

 アメリカの現状だけだとものすごくネガティブな印象だけど、この映画ではフランス・イギリス・カナダ・キューバの医療制度・保険制度についても触れられています。この3国では、医療制度・保険制度ともにアメリカ以上に物凄く充実しており、マイケル=ムーア自身も驚いていた(日本人から見てもびっくり)。特にキューバは、発展途上国でなおかつ、冷戦時代にはアメリカとにらみ合った敵国だったのに、国民皆保険制度があって、アメリカ以上の居心地の良さ。ムーア監督はこれらの国々にならって、アメリカも充実した医療制度・保険制度を作るべきだと主張します。

 ところで、日本も国民皆保険が導入されているのですが、本作では取り扱われていません。日本の現在の社会情勢や社会問題が国際社会でも問題になっりした経緯から、ムーア監督は取り扱わなかったのかもしれません。

 ドキュメンタリー映画なので、普通の映画と違いだれてしまうとこともありますが、場面によっては一部の内容を面白おかしく表現している(保険の対象にならない病気を、スター・ウォーズのオープニングのように紹介するなど)ので、あまりだれません。医療制度・保険制度について、日本でもどうするか議論になっているので、日本人も見ておいて損はない映画です。オススメ!


TPP参加表明について思うこと

 最近テレビでも新聞でも、マスコミが取り上げるニュースはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関する話題で盛り上がっている。ご存知の通り、TPPは太平洋に面した一の国々が、貿易するうえでの関税などの貿易規制を撤廃し、貿易での自由競争を活性化させようという協定(詳しくはWikipediaを参照)。

 TPPに賛成するべきか、反対するべきかで専門家の間でも議論が分かれているが、半分以上の専門家は賛成の意識が多い。私の知る限りでは、橘玲さんは自身のサイトで、城繁幸さんは自身のブログで、山崎元さんは自身のツイッターでTPPに関する話題を取り上げ、肯定的な意見や主張を述べている。

 私個人としてもTPPは賛成だ。賛成の理由については、橘玲さんや城繁幸さんが話していることと同じ。自由貿易によって、これまでグローバル経済で生み出されたより良い財やサービスを享受でき、自由貿易が活性化する中でアダム・スミスの「見えざる手」が働いて、世の中の経済情勢自体も良くなるからだ。無論、今後の野田総理の交渉・決断次第で、TPPによる日本への恩恵はどれくらいのものになるのか分からないが、少なくともこれまでの日本暗い経済情勢にいくらか希望の光を挿すことぐらいはできるはずだ。


 その一方日本国内では、野田総理自身はTPPの参加に肯定的だが、亀井静香含むTPP反対勢力は「日本の農家は経済的に危うい状況に置かれているのに、TPPで彼らをより苦しめる気か!」とデモを起こすほどの猛反発。これはTPP参加によって、日本の農業に経済的な大打撃を受けてしまうことがあげられるからだ。

 戦後日本政府が復興を名目に自国の農業(特に米)を保護してしてきた経緯がある。それだけでなく、少子高齢化による地方の過疎化や後継者がいないという問題もあって、日本の農家を今まで以上に保護して国産の米を守ろうという主張もある。そうした保護された中で行われてきた日本の農業だが、TPP参加となっては、安価な外国産の農作物が入って来るし、何より米までもそうなったら「外国産の不味い米を食うハメになる!」と反論する。城繁幸さんはTPP反対派の意見に、詳細の説明がなされているリンク付きで厳しく反論している。

「でも、コメは日本の心だ!」

田舎出身者なら知ってると思うが、米農家なんてもう死に体でしょ。平均年齢65歳超、
小規模農家で兼業がほとんどだから、あと10年もすれば引退して廃業する農家多数。
日本のコメを守れって言うんならおまえが今すぐ田舎行って米農家やれと言いたい。

「農業の守り方を間違った」元農水次官の告白

TPPは食料自給を考える最後のチャンス

及び、一連の「山下一仁の農業政策研究所」もオススメ。

 <joe's Labo「TPP関連オススメリンク集 あるいは「ユニクロも牛丼もいらない」というリッチな君へ」>


 城繁幸さんの反論ももっともだが、個人的にTPP反対派の意見に聴く耳を持てないのは、名目は何にせよ農家が政府によって保護されているという状態だ。いくら農家が危機だからと言って、この先も保護をする必要があるのだろうか。戦後の復興という名目は60年以上経た現在は十分すぎるくらいの達成済みだし、キノコの生産で大成長したホクトのように無理に保護なんかされなくても成功している農業もあるのだ。

 それに保護という名目で、訳のわからない公の団体が設立されたり、何かしらの施設が建設されたりする。これらは結局、政治家や官僚の天下り先や特に使い用途がないハコモノだったりするのだ。農業に限らず、日本政府が保護などの名目で活動・援助してきたことは、後々になって単なる税金のバラマキでしかなかったという事実がワンサカある。こうした過去や事実がある以上、いまさら政府に「保護しろ!」と叫んでも、効果があるとは思えない。結局は一部の人間しか得をしてない。こんなことをするなら、ベーシックインカムなどの小さな政府でできる必要最低限の社会保証の導入を叫んだ方がまだ説得力があるだろう。


 TPPの本格的な参加が実現できれば、私たちにより大きな経済的希望が待っている。それと同時に、私たちは自分の人生を自由にするための経済的チャンスも到来するかもしれないだろう。