さらば共育学舎!

 3月6日に来てから約3ヵ月近く、共育学舎で長期滞在をしてきました。将来のことにいろいろ不安がありながらも、目の前の作業にコツコツと従事し、三枝さんの教えに身をゆだねながら、熊野で生活してきました。

 生活中は失敗したり、怒られたり、何かに挑戦したりといろいろありました。そうした生活を送りながら3ヵ月近くが経とうとしている今日この頃。ついに東京へ帰る日が来ました。

 というのも、私は6月と7月にどうしてもはずせない家の用事があるので、実家に帰らなくてはなりません。それらがなければもっと共育学舎で生活することも可能なんですが、個人的に一区切りついた感じもあるので、帰ることにしました。

 いつ帰るかはなかなか決まりませんでしたが、5月30日に決めました。帰る際、新宮駅・名古屋駅経由でストレートに帰るか、紀伊田辺・大阪経由で京都へぷらっと寄ってから帰るか。どちらにするのか迷いましたが、「せっかく関西に来てるんだから、京都へ寄って行こう」と思い、紀伊田辺・大阪経由で京都へ向かい、1泊して京都へぶらりと寄ることにしました。実家に着くのは、翌日の31日です。

 なので、30日は午前中(9時頃)に共育学舎を出発し、渡瀬温泉まで送ってもらい、そこからヒッチハイクで紀伊田辺駅へ(できなかったらバスで)。紀伊田辺駅からはJR線を乗り継いで、京都まで。京都へは予定通りなら16時半には着きます。四条のビジネスホテルで一泊してから、翌日の夕方に新幹線に乗り、それで東京へ。

 今回共育学舎を去るということで、共育学舎の生活に心残りがあるか否か問われると、無いとは言えません。やはりいろいろ思うことはあります。三枝さんは、「CHAGEAS-FANは心身の健康などのためにも、短大進学(留学)と思って、2年間は共育学舎で生活してみたらどうか?」というお誘いの言葉もいただきました。

 もっと長く滞在するかどうかの決断はなかなか難しいので、今はなんとも言えません。ですが、三枝さんの共育学舎を通して熊野の地域と人々の縁ができたので、今後はそれをツテに何か活動に従事したり、役立てることをしたりと何かしら行動を起こせたらとは考えています。それがいつになるかはわかりませんが、今後とも三枝さんをはじめとする共育学舎の方々にはお世話になりたいと思います。

 共育学舎で過ごした日々は、毎日欠かさず記録していた雑記にすべて記載しています。京都への旅路でも、実家へ帰ってからでも、この雑記を読み返して、共育学舎での日々を確認したいと思います。

 さらば共育学舎!
 また、会う日まで!


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当ブログの知名度って…

 共育学舎に来てから、少々驚いていることがあります。それは「共育学舎のことを調べていたら、私のブログに辿り着いた」という人がいること。共育学舎に訪れる人々で、私のブログを通して、私がCHAGEAS-FANであることに気づいた方が多いのです。

 最初にそのことがわかったのが、2月下旬から4月下旬の約2ヵ月間滞在していたNさん(仮名)。Nさんはひきこもり名人の勝山実さんのブログを通じて、共育学舎のことを知り、滞在に来たそうです。ネットで共育学舎がらみのことを調べていたら、私のブログに辿り着いたそうです。私はブログで共育学舎に行くことを書いたので、Nさんは私(CHAGEAS-FAN)が来ることを知っていました。Nさんはその時いた他の滞在者にも、私のことを伝えたそうです(私のブログもTwitterも)。Nさんは共育学舎の滞在に当たって必要な持ち物を知る際、私のブログにあるこちらの記事を参考にしたそうです。こんなところで私のブログの記事が役立っているとは…。

 次に5月の9日から23日まで滞在したYさん(仮名)。彼もネットで共育学舎がらみのことを調べていたら、私のブログに行きついたようです。

 ブログサイト『なまけるくるま』の管理人である放浪風さんが共育学舎にいらっしゃったんですが、彼も私のブログを知っていて、私がCHAGEAS-FANであることに気づきました。放浪風さんは、私が以前書いた勝山さんのひきこもり生活の特集の記事を読んで、私のブログを知ったそうです。

 田植えイベント「TEUE×TAUE」にいらしたMさん(仮名)は、共育学舎のことをスマホで検索したら、私のブログに辿り着いたそうです。その際、「CHAGEAS-FANさんのブログ見つけたよ~!」と私に一言。思わずドキッとしたら私は、なぜわかったのかをMさんに聞いたところ、私の体重が痩せた記事を読んでわかったそうです。それでわかるんかいな…。

 今年のナリワイ研修生に応募したUさん(仮名)も、私のブログをネットで知り、私がCHAGEAS-FANであることに気づきました。Uさんとの会話で、「キクイモ食べてたって本当ですか?」と聴かれたりと、ブログの記事を読んでくれていることがこちらからは丸見え。私がCHAGEAS-FANであることを名乗ると、Uさんは私のことはすでに気づいていたそうです。お互いに丸見えでした。


 私のブログは、共育学舎・共生舎関係で検索すると、かなり上位にヒットするそうです。このことを教えてくれたのは、現在共生舎で生活しているばなしーさん。共育学舎・共生舎関係の情報があまりないからかもしれません。

 ためしに共育学舎の卒業生であり、現在パンのワークショップのインストラクターをされているSさん(仮名)に私のブログの存在を聴いたところ、知っていました(!)。聞いたことある程度でしたが、検索でけっこう上位にヒットすることまで知っているそうです。

 この調子ですと、共育学舎関係で私のブログに辿り着く人は今後も増えていきそうです。ただ「共育学舎にメール送ったのに返事がこないんですが…」といった質問は勘弁願いますな。


TEUE×TAUE

 本日、共育学舎で毎年恒例の田植えイベント「TEUE×TAUE」が開催されました。田植えそのものは2日前から少しずつやっていたのですが、今日はイベントということで新宮市議会議員の並河哲次さんや新宮市の高校生などなど、多くの方が共育学舎に集まって田植えに参加してくれました。

 田植えする田んぼは、大小合わせて計6枚。2日前は大1枚、昨日は大2枚、今日は大1枚・小1枚とやってきました。三枝さんが事前に水を抜いて、植える場所に線引きした田んぼに、皆が裸足で田んぼに入って苗を植えました。植える苗は2~3本ほどに親指と中指で抑え、線引きした箇所に植えていきます。植える際、後で水を入れても苗が浮かないように、苗を植えた後に周りの泥を指で寄せて、苗を抑えます。

 植える時は、作業が円滑に進むように1人が点呼を取りながら、1列ずつ皆で合わせながら進んで行きます。田んぼは水が抜いてあるとは言え、場所によっては水たまりが残っています。むやみに足を入れると、水が泥で濁って、植える箇所を示す線が見えなくなることがあります。そうならないためにも、進む時は皆のペースを見ながら、皆同時に進んで行きます。私は3日間とも、この点呼を取る担当をやりました。

 植えている間は、基本的に植え終わるまで(端から端に到着するまで)、田んぼから出ません。事前にトイレは済ませて、皆同時に進みます。

 三枝さんの米作りは手植えで行います。手植えなので時間と手間がかかるのは言うまでもないですが、田んぼに素足で入った時のグチャリとした感触、カエルやヤモリなどの田んぼに生きる生き物たち、自分たちが植えた米を誰かが食べるというライフサイクル。そうした自然のありがたさや恵みを実感できる作業でもあります。

 田植えは午前中に終わりました。今日は人数も多かった分、早めに終わりました。午後はフリーでした。というのも、三枝さんの話によると、本来田植えというのは地域の住民同士で協力し合ってやるもの行事(イベント)なのだとか。1日田植えを終えたら、その祝いに午後は普段食べないごちそうを皆で食べてゆったり過ごすという風習があったのだそうです。

 そうした風習から、三枝さんの田植えイベントでは、午前中に皆で作業を終わらせて、午後には皆体を休めてゆっくり過ごすというスケジュールになっています。お昼はカレーが出て、白米が出て、肉入りの野菜炒めが出たりと、かなりのごちそうでした。三枝さんや一部の方は、昼間から祝いのビールを飲んでいました(笑)。体を思いっきり動かした分、このお昼は格別でした。

 田植えは作業中はほぼ中腰ですが、私は腰よりも太ももの筋肉痛がやばかった。今日の午後に出た分、作業中に出なかったのは幸いでしたが…。


 田植えイベントに参加できて、とても良かったです。「お米ってありがたいものなんだ」と痛感した1日でした。


キクイモ三昧

 5月の半ばに入ってしまったので今更感がありますが、先月の共育学舎での農業に関する話題をひとつ。

 4月の共育学舎では、ある農作物が主流で食べられていました。その農作物の名はキクイモ(菊芋)。どんな農作物かというと、↓の写真をご覧あれ。

菊芋

 ボックスにぎっちり詰められたイモイモイモ…。これがキクイモです。デコボコした形で、形は大なり小なりさまざまです。このキクイモは三枝さんの奥さんであるユキさんが育てたもので、4月中は畑からわんさか獲れました。

 キクイモは大変育てやすく、繁殖力の強さでたくさんのイモを形成します。そのうえ、サルやイノシシなどの獣害被害にも遭わない(動物たちはなぜかキクイモを食べない)ですし、甘みを感じるのに糖分をあまり体内に吸収しない成分があったりと、いたれりつくせりのつわものです。

 わんさか獲れたおかげで、食糧がちょっと不足していた共育学舎ではキクイモ三昧の毎日。みそ汁に入れたり、金平にしたり、スープにしたりと変幻自在に使える食材で大助かり。共育学舎運営のカフェ「木造校舎」でも、ランチのメニューに出したりもしました。金平はパンの上に乗せて焼いて、金平パンにするなどして、お客さんに提供しました。

 今月に入ってからはキクイモがなくなり、別の農作物を食べていますが、4月中は毎日がキクイモのオンパレードでした。サツマイモやジャガイモもそうですが、イモ類は育てやすく繁殖力も強いものも多いので、育てる価値は十分にあります。

 これから農業をやる方でイモ類をやろうとしている方、自分達が食べる分用にキクイモを育てるのはいかが?


<参考>
Wikipedia「キクイモ」


『男はつらいよ』

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渥美清、倍賞千恵子 他

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 4月の半ばに共育学舎で観た国民的映画『男はつらいよシリーズ』の記念すべき第1作目。渥美清さん主演で、監督は山田洋次さん。

 食事の談話で映画の話題になった際に、『男はつらいよ』の話題が出て、後々三枝さんがツタヤに行ってきてまで借りてきた映画。ひきこもり名人の勝山実さん曰く「人生の教科書」と言うべき、名作なのだとか。私は名前しか知らなかったので、皆で一緒に観させていただきました。


 『男はつらいよ』は、主人公であるとらさんこと車虎次郎が生まれ故郷の葛飾柴又に帰ってきては、どんちゃん騒ぎを起こしたり恋に落ちたりと、笑いと涙ある人情活劇を描いたシリーズです。

 とらさんは、葛飾柴又にある団子屋さんの二男坊として生まれましたが、少年時代に父親と大喧嘩して家を出奔し、それから20年後に実家に帰って来ました。妹さくらの縁談で下世話な話をしたり、さくらに恋した青年と決闘したり、少年時代の幼馴染の女性と恋に落ちたりと、故郷に帰ってきてからも話題に事欠きません。

 ですが、さくらの縁談が自分のせいでご破算になったり、失恋したりすると、ふらりと旅へ出てしまいます。フーテンの字のごとく、ぶらりと旅に出ては帰って来る。それがとらさんの生き方であります。


 観終えた感想ですが、とても面白かったです。いろいろ面白く感じる要素はあるのですが、個人的に大変興味深かったのは、的屋稼業で生きるとらさんの生き方そのものでした。

 定職に就かずぶらぶらしながら生きるというのは、平成の現在ではとてもしづらくなってきています。とらさんの時代は、まだ十分な法制度もなかった時代ですが、彼のような生き方で日々生きていくことができる時代でもあったことでしょう。そうした生き方の選択肢があることは、現在生きる私たちにとっても多種多様な選択肢になると思います。

 『男はつらいよ』というと古臭く感じる感じるかもしれませんが、若い方にもぜひ観てもらいたい作品。オススメです。


『男はつらいよ』公式サイト