日本が超国家主義国に変わったら…

 数日前にPS3のゲームソフト『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』をクリアし、PSmk2にレビューを投稿した。そのゲームのストーリーから、少々気になったことがあったので適当に書いていく。今回の記事はそれのストーリーのネタばれを含んだ上で、書いているのでまだプレイしていない方は注意していただきたい。

 このゲームではストーリー序盤にて、ロシアで超国家主義国派の大統領が赴任した。なぜ民主主義国家のロシアにおいて、そのような大統領が赴任出来たのかは覚えていないが、ロシアの政治情勢が不安定ということから、その情勢を脱却するためにあえて超国家主義の政治家が選ばれたのかもしれない。

 歴史上、国の情勢がものすごく悪くなると、国民や社会で「情勢を立て直せる」との期待や信頼から、超国家主義の政治体制が生まれてきた。第一次世界大戦後のヴェルサイユ体制で経済が崩壊したドイツ、昭和恐慌で農民の飢餓や「五・一五事件」が起きた日本。いずれもナチズムや国家社会主義が台頭していった。


 このゲームのストーリーをやり終えて、しばらくしてから、「日本もこうした情勢(超国家主義)になったら、どうなるのだろう?」と考えるようになった。

 日本ではバブル経済崩壊後の長引く不況で、デフレの進行や就職難など、ネガティブな話題が飛び交う。マスコミの誇張もあるのだろうが、日本人にネガティブな閉塞感が漂っているのは確かだ。橘玲さんの『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』の日本人の会社嫌いや、目崎雅昭さんが書いた『幸福途上国ニッポン』の日本人の幸福度の低さがなによりの証拠だ。

 そんな日本の閉塞感に対し、超国家主義者たちが次のようなことを大衆にささやいたら、どうなるだろう。

 「日本人が誇りに思う年功序列や終身雇用を完全復活させよう。年金は1人月額20万円以上給付しよう。雇用は誰にでも与えよう。民間だろうと公営だろうと同等の高い福利厚生を与えよう。現在溜まっている国債は全て破棄して、新しい貨幣を作成しよう。外国資本はすべてに規制をかけ、日本の産業のみが有利になるような経済体制を作ろう」

 そのささやきにマスコミも大衆も、初めは聴く耳を持たないかもしれない。しかし、社会情勢の不安と怖れに駆られて、聴く耳を持つと、カルト教団の信者のように「それが正しいものだ」と崇拝するようになるだろう。そのささやきに乗った代償として、国民は軍事力の一員として参加しなければならなくなるだろう。こうして、これまでの日本は崩壊し、超国家主義としての新たな日本が誕生することになる。

 あらたな超国家主義が誕生した際、世界の先進国はそれを阻止しようと動き出すだろう。その時が、第三次世界大戦の始まりとなっていくのだ。

 無論、これはあくまで個人のたわいのない空想の話だが、日本の情勢がますます悪くなっていくとなると、今後どのような不吉なことが起こるのか、想像に難くない。少なくとも、地獄への道は善意によって敷き詰められるということを認識しておいた方がいいだろう。


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コメント

No title

日本もこれだけの不景気で苦しみ、その上で震災、原発、存在意義のない無力な政治家、近隣諸国の領土問題、日本を狙う中国、頼りならないアメリカ、これ以上国民に負担をかけさせれば自国を守る為に超国家主義派が必要になるかもしれませんね!

No title

>ななしさん
コメントありがとうございます。

少し補足を加えると、「超国家主義派が必要」というよりかは、どんな組織であれその組織が大衆にどれだけの恩恵を与えてくれるのかが問題になってきますね。
ヒトラー率いるナチス・ドイツでは、自国の不況を救うべく、ベルサイユ体制を打破し、公共事業などを通して失業者を減らした、という実績があります。
現代の日本はというと、自民も民主もそんな実績が出せていないので、まともに誰も相手しなくなってます。
超国家主義者が何らかのポジティブな実績を出せば、大衆の信頼はそっちへとなだれ込むでしょう。
ただ、その後の末路がどうなるかは何とも言えませんが…。
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