『ゆるく考えよう』

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法
(2011/01/20)
ちきりん

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 “おちゃらけ社会派”ブロガーとして活躍している、ちきりんさんの本。副題は「人生を100倍ラクにする思考法」。遊民さんのブログにて紹介されていて、興味がわいたので読んでみました。


 本書は、ちきりんさんのブログサイト『Chikirinのブログ』に投稿されている記事の中から、いくつかの記事を書籍化したもの。

 内容は「○○しなきゃいけない」「苦難を乗り越える」といった堅苦しい昭和の価値観から、人生をラクに生きるための生き方・考え方について、ちきりんさんなりのアドバイスや考え方が述べられています。

 基本的に自己啓発ですが、巷にある自己啓発本と比べると、そんなに抽象的な思考・発言はあまりありません。ラクに生きるために「人生を早めに諦めよう!」や「退屈な時間を楽しもう」などの消極的な観点から説いたアドバイスが多いです。

 個人的に印象に残ったところをいくつか引用してみました。

 「人生を楽しく、ラクに過ごすためには、もうちょっとゆるく考えた方がいいよね」――ちきりんがそう考えはじめたのは、失われた10年が20年になり、明らかに時代が変わりつつあるにもかかわらず、今までと全く同じように「とにかく頑張る方式」のやり方を続けることがあまりにも非生産的に思えたからです。



 上記の考え方に、同意します。確かに時代は変わりつつあるのに、依然として古い価値観や考え方(根性論や安定志向など)がまとわりついています。

 好きなことなら夢中になれるけど、嫌いなことはついつい後回しにしてしまう……そんなちきりんとしては、我慢してやっていることがよい結果につながるとは到底思えません。自分がラクで楽しく感じられることをやって生きるのは、甘えでも逃げでもなく、むしろそれこそが正しい道のはずです。



 まさにその通りです! 「つらい困難に立ち向かってこそ、良い結果が得られる」というような美談を本気で信じる人がいますが、それを実現できる人はほんのごく一部の人だけです。マイケルジャクソンやイチロー選手のようなスターの背景には、彼らと同じよういなれなかった人々が何万人といます。

美談を信じる人の中には、「おまえが悪い!」「根性がない!」と無責任に他人を批判してばかりの人もいますが、そういう人に限って自分は何もしていないのが現状でしょう(本すら読まない)。

 ちきりんさんのように、自分にとってラクで好きでやっていることの方が、ものすごくポジティブなのですから、ネガティブなことはほとんどないです。私自身、この考え方を知って、自分の人生の在り方に少し希望が持てました。

 アドバイスには、ローンや保険などの「お金」のこと、働き方などの「仕事」のことなどなど。具体的な人生観や経済観念などのアドバイスもあって、人生における具体的で実用的な要素が多いです(ただ、このあたりのアドバイスは橘玲さんや城繁幸さんが説いたアドバイスと被るところがあるため、人によってはあまり新鮮味がないです)。


 読み終えた感想ですが、とても良い本でした。消極的な観点から説いたアドバイスは、むやみなポジティブシンキングではなく、お金や時間などの具体的な要素を交えて書いています。

 総評としては、オススメの本。ちきりんさんのブログも見てみると、面白い記事が多いので、そちらも見てみてください。


Chikirinの日記


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