『ハリー・ポッターと賢者の石』レビュー

ハリー・ポッターと賢者の石ハリー・ポッターと賢者の石
(2001/12/01)
PlayStation

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 以前「『ハリー・ポッターと賢者の石』をプレイしたい」と書いたので、3日前にブックオフで105円で売られていたPS版を購入してプレイ。そのレビューを今回ザックバランに書いていきます。「概要」「レビュー」「総評」という順で、文章を書いていきます。最後にPSmk2で採用されている採点方式で、点数を出します。

 今回の記事は、私自身がハリーポッターシリーズを知っていることを踏まえて書いています。ハリーポッターシリーズについて不明な点がある方は、映画を観賞するか、Wikipediaなどで調べるなどして、知識を知ったうえで読むことをオススメします。ご了承ください。


【概要】

 『ハリー・ポッターシリーズ』はご存知世界的に大ヒットし、映画化もされた児童向けの長編ファンタジー小説。今作は、シリーズ第一作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』をゲーム化したもの。

 2001年にプレイステーション(以下:PS)版・ゲームボーイカラー(以下:GBC)版、ゲームボーイアドバンス(以下:GBA)版が発売。2004年には、プレイステーション2版、ゲームキューブ版、PC版でそれぞれリメイクされています。販売した会社はすべてエレクロニック・アーツが行いましたが、開発会社はハードによって異なります。今回私がプレイしたのはPS版。

 ゲームのジャンルはアクション。学園内のトラップをうまくかわしたり、ボスと対決して、ストーリーを進めていきます。トラップの中には、謎解きの要素もあるので、アドベンチャーとしての側面もあります。

 ストーリーは基本的に『賢者の石』に沿って進んでいきますが、いくつかのステージやトラップの中には、原作(少なくとも映画)にはなかった展開もあります(原作を読んでないので、なんとも言いようがないのですが)。ムービーはなく、一部のシーンでは本の挿絵とナレーションによる説明で、物語が進んでいきます(別の言葉で言うと、「紙芝居」のような演出)。授業のシーンなどは、音ゲーなどのミニゲームで構成されています。


【レビュー】

 この手のゲームは知っている方もいらっしゃると思いますが、いわゆるキャラゲーです。ゲームオリジナルじゃない別のメディア作品を売りにしたゲームなので、巷のゲームソフトに比べると作り込みが劣る可能性が高いです。今作はその可能性に見事ハマってしまった一品。


 まずグラフィックが全体的に粗め。特にキャラクターの顔が粗く、ヒロインのハーマイオニー・グレンジャーや、主人公のライバルであるドラコ・マルフォイなどはブサイクな顔立ちに。「PSだから仕方ない」としても、2001年のPS末期の作品なのだから、もう少しマシな造りにできたはず。

 また、操作性もかなり難がある出来に。子ども向けにも分かりやすくしようとしたのかジャンプは、十字キーをずっと押し続けて端まで走れば自動的にジャンプしてくれます。しかし、これだとジャンプで降りたくない高い場所では、誤ってジャンプしてしまうため、着地した際にダメージを受けてしまいます。

 ホウキの操作も少々感度が悪く、アナログスティックでは細かい調整が難しいため、十字キーによる操作に切り換えるのですが、それでも感度が悪い。そのため、ストーリー中で何度か開催されるクィディッチの大会などのホウキに乗るイベントでは、少々イライラしてしまいます。イベントではスキップができないため、ゲームオーバーによるリトライ時には何度も同じシーンを見ることになります(会話はスキップできます)。

 舞台となるホグワーツ魔法学校のマップがないことも、プレイしてけっこう不満です。ストーリーを進めていくと「○○へ行こう!」と仲間から教えてもらうのですが、近場ならまだしも、結構離れた場所にあったりすると目的地を探すのに迷ってしまいます。ドアに近づくとそのドアの先は何の部屋なのかが表示されるので、それがせめてもの救い。

 難易度は操作性の難から、かえって難しくなっている印象があります。しかし、巷にあるアクションゲームに比べたら、全体的にそれほど難しいわけではありません。


 気になるストーリーですが、今作は映画にあった雰囲気はないです。まだ映画化されてなかった時の企画だったのか、今作の世界観は映画とは違うオリジナルの雰囲気で固められています。舞台となるホグワーツ魔法学校は映画にあったゴテゴテしたゴシック調の建物ではなく、シンプルな装飾の建物。ダークでギスギスした暗い雰囲気はあまりありません。

 「原作に忠実じゃない!」という意味ではファンから反感を喰らってしまいそうですが、私は逆に気になりませんでした。今作のパッケージのように、今作で描かれているキャラたちや世界観は、欧米の子ども向けのマンガや絵本のような感じです。これはこれで新鮮味があって逆に良いと感じます。逆にリアルな絵柄にしてしまうと、映画の二番煎じ(焼き増し)のようなかんじになってしまうので、かえって新鮮味が薄くなってしまう可能性があります。「原作にこんなシーンあったっけ?」という場面でも、そんなにアクの強い脚色が施されたものではないと感じたので、その辺も特に不満は感じませんでした。

 ちなみにクリア時間は約5時間。ボリュームはものすごく短いですが、上記の要素を考えると、これぐらいのプレイ時間が妥当かと。あまり長引かせても、だるくなる可能性が大きいので。


 ここまでは今作のネガティブなことを書いてきました。最後にポジティブなことを書いておくと、今作の音声は日本人声優が担当していますが、声優陣が豪華です。マニアックな情報ですが、実際にプレイして聴いてみると、意外に知っている声優さんばかりです。『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけ役の方ですとか、『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王役の方・フリーザ役の方・リクーム役の方ですとか、アーノルド・シュワルツネッガーさんの吹き替えの方ですとか、かなり有名な方がそろっています。


【総評】

 とりあえず、良くも悪くもキャラゲーです。だいそびれた出来ではないです。ハリーポッター好きなら、買ってもよいかと。


オリジナルティ:3
グラフィックス:2
サウンド:3
熱中度:2
満足度:3
快適さ:1
難易度:2

総合点:46


『ハリー・ポッターと賢者の石』PC版・PS版・GBC版・GBA版公式サイト
※音が出るの注意。


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