「自分で作る」という熱き想い

 ここ数日、高村友也さんの「Bライフ」を、自分もやってみたいという気持ちが強くなってきた。

 高村友也さんのBライフは、「自分だけの安全地帯で、誰にもじゃまされずに、好きなだけ寝ていられる。好きなだけ本を読んでいられる。誰にも文句を言われずに」という、まさに自由な生活。生活水準は世間一般の基準からいくらか落としつつ、自分の時間を最大限に享受できるようなライフスタイルだ(詳しくは、高村友也さんのサイト『Bライフ研究所』か、彼の著書をご覧ください)。

 こうした話を他者にすると、「安定した生活を送れなくて不安じゃないの?」といった類の返事を聴かされる。確かにその返事について、私自身ひっかかることはある。Bライフでは世間一般で言われている「安定した生活」とはあまり縁がない世界だ。

 しかし、こうした話に終止符を打つべく、あえて書いておく。

 「自分たちに、安定した生活って本当に巡って来るのか?」
 「安定した生活のために、どれだけ自分の資産を犠牲にしなければならないのを、理解しているのか?」

 ということを。「安定した生活」には、自分の時間や労力など、自分が持っている有限資産を払わなければならない。最悪なことに「安定した生活」の維持にはある程度のお金も必要だ。具体的には長時間の労働、堅苦しい世間体、いつおじゃんになるか分からない国家からの社会保障など、問題は山積みだ。多くの人はこうした問題に対処しようと、より多くの収入やより社会的ステータスの高い地位を得ようとして解決を計るが、万人ができることじゃないうえに、その方法で解決できる人はほんのごくわずかだ。

 私はこうした問題について、「なんとかならないものか」「これらのリスクを減らすことはできないのか」と、ネットや本でいろいろ探しまわった。そうしていくうちに高村友也さんの『Bライフ』をはじめ、山崎寿人さんの『年収100万円の豊かな節約生活』、phaさんの『ニートの歩き方』、伊藤洋志さんの『ナリワイをつくる』、マーク・ボイルさんの『ぼくはお金を使わずに生きることにした』などいろいろな考え方や価値観を知ることができた。

 これらの本に共通していることは、

 「あまりお金がなくても、自分自身の考え方や創意工夫で豊かに生活できる」
 「欲しいものは、自分自身で何でもそれなりのものを造ってしまえばいい(やってしまえばいい)」
 「安定した生活や社会的地位は得られないが、代わりに常人には得られない豊かな人生を送ることができる」

 特に心に響いたのは「自分自身で何でもそれなりのものを造ってしまえばいい(やってしまえばいい)」ということ。

 高村友也さんは自分だけでマイホームを建てた。山崎寿人さんは食べたい料理は自分で作った。phaさんは自分が望んだ環境を自分で造った。伊藤洋志さんは仕事を自分で作った。

 彼らは現代社会において、お金を払わないと得られない物事、何かしらの組織に所属していないと得られない物事を自分で作り出してしまったのだ。物事の分業化が進み、より貨幣や専門的技量が必要になった昨今において、「自分だけで作り上げてしまう」というのは、常人には理解し難いことであろう。

 しかし、彼らは自分たちで作り上げることで、自分たちが満足・納得できるライフスタイルや人生を築きあげることができた。欠陥住宅や食品偽装のようにカネ払っても満足なものが得られなかったり、ブラック企業の労働問題のようにどこかしらの組織に所属しても納得できる環境じゃなかったりする現代において、「自分(自分たち)自身で何かを作る」というのは、そうした問題に左右されない最強の考え方・ライフスタイルではないだろうか。

 「自分でやる」。一般論のように思えて、意外と皆実践しない考え方。企業も国家も、もう大して当てにならない。ならば自分で納得できる形で、自分でやればいいだけの話。それならば、無理してカネを稼いでハイスペックなものでなくとも、少ないコストと労力で充分納得できるものが作れるはずだ。私も彼らと同じように、自分で動き、自分でやりたいようにやる。これも自由の醍醐味の一つである。


<参考文献>
高村友也『Bライフ』
山崎寿人『年収100万円の豊かな節約生活』
pha『ニートの歩き方』
伊藤洋志『ナリワイをつくる』
マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』

スポンサーサイト
コメント

今年もよろしくお願いします

明けましておめでとうございます。(今さらですが…)
留年玉子です。

僕のブログの記事「逃げ道を作ろう」を引用してくださってありがとうございます。
正直言うと、アドバイスのつもりで書いたわけではなく、ほとんど愚痴のつもりで書きました。
でも、苦しいときに逃げられる所があるだけでもだいぶ気が楽になると思います。

CHAGEAS-FANさんの自分のやりたいことが見えてきたようですね。
少ないお金だけで自由気ままに生きるBライフ、悪くないと思います。
「自分自身で何でもそれなりのものを造ってしまえばいい」というのも共感できます。
ものを作るのはすごく楽しいですよ。
さらに、自分で作ったものが生活の中で役立てるのなら、もっと楽しいと思います。
挑戦してみる価値は十分あります。

苦しいときは何度逃げてもいいので、自分の生きやすい道を切り開いていってください。
上手く行ってるときも行かないときも応援します。

Re: 今年もよろしくお願いします

>>留年玉子さん
コメントありがとうございます。
私の方も遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

>苦しいときに逃げられる所があるだけでもだいぶ気が楽になると思います。
そうですね。
今回「逃げ道」と言いつつも、違う選択肢が考えついただけでも大きな収穫です。

>CHAGEAS-FANさんの自分のやりたいことが見えてきたようですね。
「Bライフが完璧にやりたいこと」というわけではないのですが、私にとって馴染みやすい価値観やライフスタイルであることが分かってきました。
Bライフに限らず、自分にとって「コレはいいな!」と思える価値観や考え方があったら、どんどん取り入れていこうと思います。

>自分で作ったものが生活の中で役立てるのなら、もっと楽しいと思います。
確かに楽しそう。
カネ払ってオーバースペックな代物を無駄に買うよりも、自分だけに役立つ必要最低限の機能さえあれば、モノって充分ですから。
私自身モノづくりの経験はうといのですが、ぜひチャレンジしていきたいところ。

>苦しいときは何度逃げてもいいので、自分の生きやすい道を切り開いていってください。
>上手く行ってるときも行かないときも応援します。
応援のお言葉、ありがとうございます。
今後も、いろいろやっていきたいと思います。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する