『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』

自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
(2012/07/12)
四角大輔

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 遊民さんのブログ『高等遊民の備忘録』で紹介されていた本。興味が湧いたので、さっそく買って読んでみました。


 本書はタイトル通り、自由な人生や生活を手に入れるために、様々な物事を捨てることに着目した人生指南本です。仕事、お金、趣味、人間関係、ライフスタイルなどのあらゆる面で関わっている物事について、本当に必要な物事・不要な物事かどうかを考える際、大抵は不要な物事として20代のうちに捨てることを提唱しています。

 そうした中から、捨てて残った物事にこそ、自分にとって価値がある物事であり、自分の人生においてポジティブな恩恵をもたらしてくれるといいます。

20代は捨て。

今後の自分にプラスにならないと思ったものは、潔く捨てればいい。
捨てれば捨てるほど、視界と思考からノイズが取り除かれ、
本当にやりたいことが明らかになるからだ。

人生は余計なものを削ることで、自分らしさを取り戻していく。
捨てれば捨てるほど、集中力が高まり、本当の能力が引き出される。



 著者である四角大輔さんは、レコード会社のサラリーマンとして15年間勤務し、プロデュースしたCDがミリオンセラーを達成した経歴もある方。四角さんが20代の頃、世間の価値観や生き方に疑問を持ちつつも、バリバリ働いていたそうですが、疑問を拭えず退職することを決意。

 退職までに、不要な物事を捨てることをストイックに実践し、「たとえ収入が上がっても、生活水準は上げない」というミニマムライフを実現。彼の夢だったニュージーランドへの移住も実現し、現在は東京とニュージーランドを往来するノマドライフを実践しているそうです。なんとなく、レバレッジコンサルタントでおなじみの本田直之さんに似ています。


 書かれているアドバイスの内容についても、さらりと紹介します。

 お金に関する項目では、「今使わないモノを捨てる」「“ストック”という概念を捨てる」「衝動買いを捨てる」など、大なり小なり出費を減らす考え方が出ています。この辺は、『お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし』『年収100万円の豊かな節約生活術』などでもおなじみの考え方なので、個人的には新鮮味はあまり無し。

 本書で印象深かったアドバイスとして、ワークスタイル、メンテナンス(健康・思考)、人間関係、ライフスタイルの項目。アドバイスは全体的に、無用な競争に参加せず、目先のことで時間やスケジュールに囚われず、自分の価値観や考え方を常に意識する、といったもの。具体的にどんなものなのか、いくつかアドバイスをピックアップしてみました。

【11.不得意な仕事を捨てる。】
 自分らしく自由に働いている人は、仕事をシェアするのがうまい。礼儀正しく丁寧にお願いして、他の人に仕事を渡していく。
 (中略)
 “自分がやるべき仕事”だけに集中することが義務だと考え、自分が不得意な仕事は、それを得意とする人にパスしよう。
 あなたが悪銭苦闘していたその仕事を、ある人はクリエイティブな才能を発揮し、またたく間に処理してしまうからだ。

【28.根性という概念を捨てる。】
 かつて、登山とは苦しいものだと教えられた。山頂に立って絶景を目にするまでは、途中どんなにつらくても無視して根性で歩けと?咤された。
 それは、社会人として身に付けさせられた価値観と同じだ。
 でも時代は変わった。
「寝不足や体調不良を我慢しろ」なんて、もはやありえない。
 毎日自分の身体、そして心に配り、わずかな違和感をちゃんと感じ取ること。
 それが仕事で結果を出すための最善策なんだから。
 重荷に耐えて生きるのが社会人だと思っていたら、いつまでも途中のすばらしい景色を味わえないよ。

【38.ライバル心を捨てる。】
 負けたくないなら、勝とうとしなければいい。
 勝とうとして燃え上がるから、負け犬根性が芽生えてしまうんだ。
 この人より勝っているかどうかとか、今何番目だとか、負けている分を取り返そうとか考えない。
 (中略)
 他人の居場所を気にせず、自分がいいと思う方向に進んでさえいれば、勝ち負けなんてどうでもよくなってくる。
 生き方においては、自己満足をめざしたヤツが最強だ。
 つねにめざすべきは、勝ち負けではなく、自己ベストだ。
 まわりを見るな。向き合うべきは自分の心だ。

【46.“逃げない覚悟”を捨てる】
 勝負をするときに、度胸はいらない。
 一か八かの本気の勝負をしたいなら、はじめから逃げ道を作っておけばいい。それもポジティブな逃げ道を。
 ぼくが組織に属しながらも、つねにインデペンデントな立場であり続けられたのは、いつでもやめられる覚悟があったからだ。
 (中略)
「いざとなったらこっちがある」と想像するだけで、自由な気持ちになれたし、仕事でも人生でも、つねにフルスイングすることができたからだ。
「自分にはここしかない」と思ったら、恐ろしいほどの閉塞感に襲われ、自分の人生に絶望してしまいそうだったんだ。



 11番は、まさに「ワークシェアリング」そのもの。ワークシェアリングは時間帯によって労働をシェアするものですが、いずれにせよ労働をシェアすれば、より効率的に作業アップが図れます。

 46番の「逃げ道」については、私も過去にこちらの記事で「逃げることは悪いことじゃない」と書きました。


 読み終えた感想ですが、概ね共感できる内容でした。

 無用な消費や労働をしないミニマムライフという根本的な考え方は、他の著書でも書かれていたことなので、そこは新鮮味があまりありませんでした。しかし、人間関係やワークスタイルの面で捨てられるアドバイスは、「こういうやり方もありなんだ」と参考になります。

 「自由」な生き方を求めている方にオススメの1冊。


Lake Edge Nomad Inc.(四角大輔さんが経営するアドバイザリー会社)


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