伊藤洋志さんのノマド農業について考えてみる(2)

前回の記事はこちら


 ナリワイでおなじみの伊藤洋志さんが執筆したノマド農業の記事について、引き続き私なりにノマド農業についていろいろ考えてみたい。

 前回の記事で書いてきた伊藤さんのノマド農業だが、簡潔にまとめると以下の3点にまとめられる。

1.繁忙期などで一時的に助っ人として農業に従事。
2.1のような働き方でも農業の技術はある程度身につく。
3.働き方次第で第六次産業にも参入できる



 こうまとめてみると、ノマド農業をするということは「完璧な農家ではない」ということが分かる。

 農業そのものには確かに従事しているが、それは一部分だけであり、定住農家さんがやる仕事量よりもだいぶ減る。それはいいとしても、働き方やライフスタイルそのものは定住農家ではないので、多くの新規就農者が求めるような完全独立の農業とは違う。この辺りは、従事者がどのくらい農業をやりたいかにもよって、変わってくるだろう。

 ある程度農作業も身につくと言うが、それでも普段から従事している人に比べると技術は劣ってしまう。それに皆が思い描いているような定住農家ではないので、それらをイメージしながら(希望しながら)農業をやりたい人には向かないだろう。

 そう考えるとノマド農業は、ナリワイのように純粋な副業の一環でやることがやはり大前提となる(提案者の伊藤さん自身がそうしたことをしている人だからこその働き方でもあるのだが)。

 とはいえ、「定住をしない」というのは大変魅力的である。

 定住をすることというと、多くの人はマイホーム購入を検討するだろうし、そこでさらに金がかかってしまう。しなくていいという選択肢であれば、一時的に住める環境をどこかしらで確保して働けるようにするのがオススメだろう(それ自体を探すのに手間がかかってしまうという問題もあるだろうが)。

 第六次産業については、どのくらい収穫物が取れたか(もらえたか)、質の善し悪しの具合がどうかによって変わるので、良質の収穫ができてからの話になる。該当記事を読んだ現時点で、深く考えることではないだろう。


 いずれにせよ、ノマド農業という働き方は大いに期待できることだし、新規就農者も働き方の選択肢の一つとして考慮しても十分良いものである。「どんな農業でやっていくか?」という方向性が決まっていない場合にも、このノマド農業なら農業体験しつつ農業従事もできて一石二鳥ではないか。一農業希望者である私も、伊藤さんの働き方は参考にしたい。今後も注目したい働き方だ。


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