『「のび太」という生きかた』

「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。
(2004/12/01)
横山 泰行

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 たまたまブックオフにて105円で売られていた本。タイトルに興味が湧いたので読んでみました。

 著者は富山大学で「ドラえもん学」を研究している横山泰行さん。著者はドラえもんの単行本や関連書籍を大量に読み漁り、登場人物の活躍からふきだしの内容に至るまで、ドラえもんのありとあらゆる物事について研究しています。

 本書は、そうした研究を経て著者がドラえもんに書かれた人生哲学のメッセージについて、ドラえもんのエピソードを引用しながら紹介し、ぐうたら三昧ののび太くんでも夢が叶うという「のび太流」魔法の法則(楽して、人生をうまく送るコツ)を解説しています。

 のび太くんといえば、「ドラえもんの道具に頼ってばかり」というイメージがありますが、著者曰くそうではないとのこと。実際は、自分の目標や夢を叶える際に、自分の力で試行錯誤し、最終的にそれらを達成したり、人生において大切な物事に気づいたりするという物語のパターンがあるそうです。そうしたことから、のび太くんは想像以上に人生を上手に歩んでいると言います。

 のび太くんが夢を叶えられるのも、夢の実現に向けて、一心不乱に試行錯誤するところにあると言います。普通の人だとあれこれ考えて行動できないところですが、のび太くんは他者に自分の目標や夢を公言し、それに向かってまずは行動し実践するところに夢が叶う、と著者は述べています。

 藤子・F・不二雄先生の有名な「夢や冒険に憧れ続ける心を持ってほしい」というフレーズこそ、白いのび太(熱意や情熱にあふれたのび太の姿)の生きる力に永遠のエネルギーを与えてくれるものです。たしかに、ひみつ道具で叶えようとしている「あんな夢」「こんな夢」はしょせん叶わぬ夢かもしれませんが、バーチャルな世界で夢を疑似体験し、さらに生涯夢に憧れ続ける心こそが、そうした夢を実現する最善の方法と言えます。
 身近な問題には、自らの力で解決を図り、大きな未来の夢には、いつまでも憧れを持ち続ける……。そんな心の輝きを永遠に保ち続けることが、豊かな人生を作るのではないでしょうか。




 読み終えた感想ですが、正直普通でした。ドラえもんのエピソードを交えながら、人生において大切な物事を解説するという手法は珍しく感じましたが、肝心の大切な物事についてはありきたりな物事ばかりだったので、そうしたところで新鮮さは薄かったです。とりあえず、「人生において当たり前の大切な物事を、ドラえもんを通して改めて理解する」という内容でした。

 悪い本ではないので、「ドラえもんを通して人生の大切なことを学びたい」という方には、読みやすくて良いと思います。


ドラえもん学コロキアム


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