『思っていたウツとちがう! 「新型ウツ」』

思ってたウツとちがう! 「新型ウツ」うちの夫場合思ってたウツとちがう! 「新型ウツ」うちの夫場合
(2013/06/20)
池田暁子

商品詳細を見る

 たまたまブックオフで売られていたのをみて、興味が湧いたので読んでみました。マンガではありますが、内容は実用書としての要素があるので、ブログ上での分類は一般的な本として取り上げます。

 本書はタイトル通り、巷で言われているうつ病とは違う「新型ウツ」について、紹介しています。著者である池田暁子さんは、結婚した旦那さんと二人暮らしでしたが、彼が仕事上で心理的なストレスを抱えてしまい、旦那さんがうつ病に。著者の視点から観た体験談をもとに、「新型ウツ」になった彼との生活を描いています。

 ですが、彼のうつ病はこれまで言われてきたうつ病とは得て異なるものでした。それは「非定型うつ」。著者によると、従来のうつとは以下の違いがあるそうです。

従来のうつ病・非定型うつグラフ
▲従来のうつ病と非定型うつ病の違い

 この非定型うつ病ですが、うつ病の3割を占めるのだとか。先ほど述べた「新型ウツ」というのは俗称だそうで、正式名称ではないとのこと。

 この非定型うつ病に「なりやすい生活」というのもあり、従来のうつ病とは大きく異なると言います。

[なりやすい性格の違い]
【従来のうつ病】

・真面目
・責任感が強い
・凝り性

【非定型うつ病】
 ・「イイ子」タイプ
  →だれにも嫌われたくない
  →内心自信がない、繊細
 ・「自己愛性パーソナリティ障害」のなかの「過敏性自己愛者」というタイプ
  →他人の反応に敏感
  →傷つきやすい



 従来のうつ病については、細川貂々さんの『ツレがうつになりまして。』でもおなじみ(本書でも、何度か「ツレさんのうつとどこが違うの?」と度々引き合いに出しています)池田さんの旦那さんが発病したうつは、細川さんのツレとは違い、上記の表を見ても、内容はまったく異なるものでした。

 著者の池田さんは、相当な修羅場の生活を旦那さんと過ごしたそうです。彼は仕事が上手くいかなくなり、医師の勧めで休職してからは、自宅にひきこもってしまいます。ひきこもってからの旦那さんは池田さんの連載に口出したりと、いろいろトラブルがあったそうです。ついには池田さん自身が我慢できず、家出や離婚話すら持ち出してしまいます。ですが、そうしたトラブルを何とか乗り越え、旦那さんの症状も改善していき、お互いの生活・心情は現在安定していると言います。


 読み終えた感想ですが、とても実用的な内容で参考になりました。

 「新型ウツ」という非定型うつ病というのも初めて知りましたし、それを知っていくと「これ、めっちゃ俺に当てはまるやん…」と思えるような項目も出てきました。著者の体験談も、うつ病という複雑な病気生活を赤裸々に語っているので、細川さんの書籍同様、共感できるところや賛同できる内容も多く見られました。

 うつ病について理解を深めたい方、従来のうつ病に当てはまらないがうつ病ではないかと感じる方にオススメです。


IKEKYO.com 池田暁子のホームページ


スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する