『なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?』

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? (講談社プラスアルファ新書)なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? (講談社プラスアルファ新書)
(2007/09/21)
岸本 裕紀子

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 たまたまブックオフにて105円で売られていたものを、興味本位で購入。

 本書は、現代社会に生きる若者があまり競争社会に参加せず、身の丈に合った生活をしている現状や実態について述べたもの。タイトルにある「半径1m以内」というのは、物理的にも精神的にも背伸びをせずに、ほどほど安定して活動・行動できる範囲のことを述べています。

 現代の若者は、チャレンジ精神に富む、というよりは安定志向である。
自分の将来や仕事について真剣に考えれば考えれるほど不安に陥るので、とりあえずは何事にも過剰な期待を抱かず、トラブルなく毎日を過ごし、無理せず手堅く生きることをよしとする。「半径1m以内」でこぢんまりと生活するのが好きだが、それを自分流に心地よく整えたり、楽しく暮らすセンスは抜群だ。



 「半径1m以内」というのは、具体的にどのようなものか。本書でよく書かれているのが、巷で言われている「若者の○○離れ」という、かつて良い(人気)とされた物事に興味・関心がいかなくなったこと。

 海外旅行よりも国内の京都へ行きたい。今付き合っている人間よりも地元の旧友と交流したい、豪勢なお店に行かなくても近所のコンビニに行けば充分、といったもの。

 著者は現在の若者が、こうした価値観になっている背景には、彼らにとっての「心地よさ」が大切になっているからだと説きます。

 豪勢な食事やエンターテイメントを楽しまなくても、手元のケータイで友達と連絡を取り、近くのコンビニでアイスクリームを買って食べる。こうした時間は、まさに至福の時間。この「心地よさ」は、「ラクにできる」こととセットになっていると言い、頑張れば手に入るもの、時間をかけてゆっくりと手に入るものとは違うと言います。


 読み終えた感想ですが、普通でした。「現代の若者ってこうなんだよ」といった類の若者紹介でした。年長者からすれば、「現代の若者はこうなのか!」「なんて覇気がないんだ!」といった感想が出てきそうだけど、若者からすれば「別にそれがどうした?」という感じでした。本書の出版も2007年なので、現在ではどう変わっているのかは、ちょっと不明。

 暇つぶし感覚で読むにはちょうどいいかと。


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