斎藤環さんの講演会に行ってきました

 2月19日の今日、精神科医としてひきこもりに関する研究をされている斎藤環さんの講演会に、母と共に行ってきました。この講演会は、サポステでチラシを見つけました。ひきこもりのケがある私には興味深い講演会だったので、同じく興味がある母と同行しました。

 会場は、地元の公共施設。先着100名様とチラシには明記されていましたが、講演会には100名以上の方が来場していました。参加費は無料。講演時間は2時間。地元の方のみということですが、もしかしたら地元以外の方も来ていたのかもしれません。

 講演会の題目は「なぜ不登校・ひきこもりになるのか」。不登校・ひきこもりになる原因解明や対策について、斎藤さんが自身の研究や経験をもとに講演しました。

 最初は不登校に関する説明から。斎藤さん曰く、不登校は以下の3つに大まかに分けています。

1.身体的疾患をもつもの
2.精神病(発達障害含む)が疑われるもの
3.神経症様症状を呈するもの



 専門家によって分類の内容は変わるそうなのですが、斎藤さんはあまり分類せずに上記の内容にしているそうです。

 不登校についての対策としては、「原因追求・解決をしっかりすること」「ひきこもりを良くするマニュアルはないから、試行錯誤でお互いに信頼しながらやり取りする」などの案が出されました。一方的な教育などを善しとせず、親子双方の関係や信頼を重視しながら、互いのやり方を尊重し合う内容でした。

 斎藤さんは、この講演で「社会的ひきこもり」という概念についての講演も行いました。社会的ひきこもりの定義について、斎藤さんは以下のように定義しています。

・六か月以上、社会参加せず
・精神障害を第一の原因としない


※ただし「社会参加」には、「就学」「就労」のほか「親密な仲間関係」も含まれる
※診断名、臨床単位とは言えない



 平たく言えば「社会に参加していない=社会的ひきこもり」だと言い、家族以外の関わりがないのも、それに当たると言います。ひきこもりといっても、必ずしも「外出できない」ということではないようで、病気でもないのだとか。

 最近起きた事象でもなく、斎藤さんの調査・研究では1970年代後半から増加していると言います。いろいろな特徴はあるのですが、男性に多く、社会参加(社会復帰)には自力でやることができないという点があるそうです。

 社会的ひきこもりの対策として、斎藤さんは早期発見による予防を呼びかけています。ひきこもりも長期化すると、社会参加自体が難しくなり、ますますひきこもる状態が続くからです。

 予防以外の対策として、家族の基本的な心構えとコミュニケーションの回復を重要視しています。ひきこもりの言動にも受容を持って接するべきだと言いますが、その需要にも限界設定(最低譲歩ライン)をお互いに持って、生活することが大事だと述べています。

 社会参加も、無理矢理(一方的に)させようとするのではなく、しっかりと信頼関係を築いたうえで、面と面で向いながら話すべきだと述べています。コミュニケーションの円滑化のためにも、この「面と面で向いながら話す」ことが重要だと、斎藤さんは述べていました。


 講演会に参加した感想ですが、良かったです。参考になる意見や主張が多く、ひきこもりや精神疾患のケがある私も大変納得できるものでした。

 まだ読み途中ですが、現在斎藤環さんの本を読んでいます。いずれ読み終えたら、当ブログで紹介する予定です。


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