『社会的ひきこもり』

社会的ひきこもり―終わらない思春期 (PHP新書)社会的ひきこもり―終わらない思春期 (PHP新書)
(1998/11)
斎藤 環

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 ひきこもりについて、さまざまな研究や活動を行っている精神科医の斎藤環さんの本。副題は「終わらない思春期」。

 以前、私は地元で開催された斎藤環さんの講演会にも出席したことがあり、その際に「事前に斎藤さんの理論や考え方について予習しておこう」と思って購入したもの(結局読み終わらず、共育学舎へ行ってからも読んでました)。斎藤さんは、ひきこもり名人である勝山実さんの著書『安心ひきこもりライフ』の帯に記載されている推薦文を書いたこともあります。


 本書のタイトルにもなっている「社会的ひきこもり」とは、以下の定義を満たした症状を言います(決して病名ではありません)。

・20代後半までに問題化。
・6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が続いている。
・他の精神疾患による症状が第一の原因とは考えにくい。



 斎藤さんの研究や理論をもとに、社会的ひきこもりに関する見解や解決案について書かれています。

 さまざまな角度から、具体的に詳しく書かれています。例えば、精神疾患とのかかわりはどうなのか、ひきこもりの金銭問題をどうするか、生活における規則ややり方をどうするのか、などなど。魔法のような言葉や解決案が書かれているわけではありませんが、身近な物事を取り上げつつ、現実的に対処できる考え方ややり方が書かれています。

 こうした要素は、ひきこもりで悩む当人やその家族にとって、気になるところでもあるので、斎藤さんの理論や解決案はかなり参考になると思います。金銭問題や生活の事柄などの具体的なところまで踏み込んでいるのは、やはりありがたい。


 読み終えた感想ですが、いろいろと具体的でわかりやすいところがあるものの、いくつかの理論や考え方はちょっと理解するのが難しかった。全体的に理論的な文章が多いので、軽く読んだだけでは理解が難しいのが正直なところ。

 ですが、数少ないひきこもりを肯定的に改善案を出している本なので、ひきこもりに関する本としては良書だと思います。初版は1998年と、10年以上も前ですが、書かれている内容は現在でもかなり効果がある内容だと思います。

 現在ならブックオフで108円で安く売られているので、これから買う方はそちらで安く買うことをオススメします。


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