『「ひきこもり」がなおるとき』

「ひきこもり」がなおるとき (講談社プラスアルファ新書)「ひきこもり」がなおるとき (講談社プラスアルファ新書)
(2004/06/18)
磯部 潮

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 前回紹介した『社会的ひきこもり』をブックオフで買おうとした際、たまたま105円で売られていた本書に目がついて、一緒に購入したもの。副題は「23人の臨床例」。


 本書は、斎藤環さんの著書と同じく、ひきこもりについて書かれた本。タイトルにある「なおるとき」という言葉から、「ひきこもりから立ち直って、社会復帰した人々の事例について書かれているのか?」と思われた方もいると思いますが、そうでもありません。

 引きこもりに関する理論や解決案を書きつつ、臨床心理士である著者がこれまで診てきた多くのひきこもりの事例を取り上げています。事例の中では、「立ち直った」というよりも「立ち直る途中段階」という方が多いです。

 書かれている内容は、斎藤さんの著書に比べると、かなりわかりやすく具体的で読みやすい印象。斎藤さんの著書はどちらかというと、理論的で難しい感じの内容だったので、理解が難しいところもあったのですが、本書はもう少し理論的な部分を噛み砕いて、読みやすく理解しやすい内容にまとまっています。

 斎藤さんの著書と被る要素も多いので、斎藤さんの『社会的ひきこもり』を読んだ後なら、「またこの内容か…」と思われることもあると思います。ですが、書かれている内容は本書の方がわかりやすい分、斎藤さんの著書がいまいち理解できなかった場合、本書を読んでみるとあっさりと理解できることも多いです(私が実際にそうでした)。


 読み終えた感想ですが、良書でした。斎藤さんの著書と合わせて読むと、ひきこもりに対する理解がより深まると思います。


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