『デス・レース2000年』
![]() | デス・レース2000年 HDニューマスター/轢殺エディション(〇〇までにこれは観ろ! ) [DVD] (2014/08/06) デヴィッド・キャラダイン、シルヴェスタ-・スタローン 他 商品詳細を見る |
1975年にアメリカで放映されたレース映画。私が以前観た『デス・レース』は、今作をリメイクしたもので、今作はそのオリジナル。
内容は西暦2000年の(当時において)未来のアメリカで、国民の熱狂的娯楽となっているレース番組の「デス・レース」にて、登場人物たちの活躍や多彩なカーアクションなどを描いた映画。
昔の人々が描いた西暦2000年ですので、スタート会場があるニューヨークは(書き割りですが)コテコテの未来都市。登場するレースカーも現実離れしたものばかり。デス・レースでは、スタート地点であるニューヨークから、ゴール地点であるロサンゼルスを目指すアメリカ横断レース。道中で人を轢き殺すことで特典が入り、「いかに速く走り、いかに人を多く殺すか」がレースを優勝するルールとなっています。
出演者には、当時まだ無名だったシルベスタ・スタローンさんが、主人公のライバル役として出演しています。ちなみに、今作の1年後に放映された映画『ロッキー』にて、彼は有名になります。
で、観終えた感想ですが、(良い意味で)ぶっとんだB級映画として面白い。
というのも、いろんなところが昔のB級映画にあるようなコテコテの設定や演出が多いんですよ。ものすごくチャチなセットや車のデザイン。当時のアメリカ人にありそうなレトロなファッション。「こんなんでいいのか?」と突っ込みたくなるような演出とオチ。B級映画にありがちな妖艶な女性の濡れ場。どれを取ってもB級感丸出しですが、そこがかえって味を感じてしまうのは御愛嬌。
『チキチキマシーン猛レース』や『マッハGoGoGo』のようなレース作品の世界観を超えるような、ぶっとんだ感じが良いです。
しかし、登場人物たちの恋愛なり対決なりのやり取りの部分は、グダグダした感じであまりパッとしません。「こんなシーンを入れるなら、もっとカーアクションのシーンを入れてほしかった…」と、観ていて思ってしまうくらい、少々飽きやすい。
B級映画ではありますが、未だにカルト的な人気があると言われる今作。レトロ映画を楽しみたい方には、ぜひオススメ。
ただ、かなり猟奇的でグロテスクな表現が目立つので、苦手な方は遠慮した方が良いです。
<参考>
最低映画館「デス・レース2000年」
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