これぞ、ちきりんさん!

 ちきりんさんが自身のブログでアップした記事に興味深いものがあった。まずはそれを読んでほしい。

Chikirinの日記「本当に「かわいそう」なのは誰なのか?」

 ここ最近はちきりんさんの記事を読んでも、あまりパッとしない内容が多かった。それどころか、以前当ブログでも取り上げたが、彼女の記事の中には「(悪い意味で)開いた口がふさがらない」と言わんばかりのものすらあった。そうしたこともあり、個人的にちきりんさんに対する印象は悪くなっていった。

 そして、今回取り上げた記事だが、久々に「その通りだ!」と声を挙げてしまうくらい賛同できるものだった。

 今回の記事は要約すれば、「巷では高齢者がかわいそうとか言っているけど、本当にかわいそうなのは彼らを支えることを余儀なくされる若者なんだよ」という内容だ。こうした内容は、「○○の問題って、世間では××って言われているけど、根本は△△が原因なんだよ!」という、世間で認知されている問題の根本を疑うべきであることを気づかせてくれる内容だ。

 この記事を改めて読み終えてみて、「ちきりんさんは、社会で起きている問題の根本は何なのかを説く記事を書くのが一番良いのではないか」と実感した。

 私が最近のちきりんさんの文章を快く思わなかったのは、そうした記事の内容が経営的思考に基づいた意見・主張のものばかりだったからだ。と言っても、経営的思考そのものが決して悪いのではない。問題なのは、経営的思考を語る輩の言動がろくでもないものばかりなのだ。

 過去に私は不正受給者であるAの言動について痛烈に批判したことがあるが、そのAも経営的思考と思われる文章をこれみよがしに書いていた。こうした輩の経営的思考というのは、「これが経営ってもんなんだよ。分かってないな!」「こうすれば合理的でしょ。私ってすごいでしょ!」と言わんばかりの、浅はかな虚栄心やこじつけに近い暴論としか思えないものだ。

 こうした経営的思考というのは、別に経営の知識が無い人・経営に携わったことがない人から見ても、「それじゃあ、○○の問題はどうするの?」と突っ込まざるを得ないくらい、理にかなっていないものばかり。近年は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』のように、何かと経営的思考を活かして物事の問題解決や効率化を図ろうとする風潮はあるが、いかんせん上っ面だけの机上の空論ばかりが目立ち過ぎて、物事の根幹を見定めていない。最近のちきりんさんも、そのドツボに(残念くらいに)見事にハマっていた。

 今回の取り上げた上記の記事では、そうした経営的思考は無く、具体的なデータや現行の社会システムの弊害をもとに、本当の問題とは何のかを改めて認識されてくれる。

 私は過去に、ちきりんさんの自著である『ゆるく考えよう』を読んだことがある。そこに書かれていた内容も「世間で言われている物事の根本とは何か?」を気づかせてくれる内容だった。

 ちきりんさんも経営的思考を取り上げるのはいい加減やめて、問題の根本が何のかを説いてくれるような記事をもっと書いてほしいと、切に思う。それだけ今回取り上げた記事の文章には、言葉に言い表すのが難しいくらい、光り輝くものを私は感じたからだ。ちきりんさんのブログが好評になったのは、経営的思考ではなく、そうしたところにあるのではないか。


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