『龍が如く2』レビュー

龍が如く2 PlayStation 2 the Best(「龍が如く 見参!」予告編DVD同梱)龍が如く2 PlayStation 2 the Best(「龍が如く 見参!」予告編DVD同梱)
(2007/12/06)
PlayStation2

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 数年前に従兄弟からもらった『龍が如く 見参!』が面白かったので、シリーズ初期の作品である『龍が如く』の1と2をプレイすることを決意。ブックオフにて中古250円と安かった双方を購入。今回は、1の続編である2のレビューを書いていく。

【概要】
 セガから発売されたPS2のアクションアドベンチャーゲームである『龍が如く』の続編。前作の発売から約1年後の2006年に発売。前作同様に、今作も話題となった。

 ヤクザの抗争や裏社会のリアルティを描いている点は前作と変わらない。今作では、新宿歌舞伎町のモデルである「神室町」と、大阪の道頓堀がモデルである「蒼天掘」という2つの歓楽街が舞台となっている。2つの街で繰り広げられる桐生達の仁義厚き漢たちのストーリーは今作にも健在だ。

 それ以外の要素は基本的に前作と相違ないが、続編ということもあり、改善されたところも多々ある。詳しいことは後述のレビューで書いていく。全体的に前作と比較してのレビューとなっているので、事前に前作のレビューを読むことをオススメする。

【レビュー】
[壮大さが増した仁義貫く漢のストーリー]
 古き良き時代のヤクザである桐生一馬。今作でも、(勧善懲悪じみてはいるものの)仁義・人情に厚いストーリーが繰り広げられる。

 前作同様、ストーリーにはいろいろな伏線が張られており、ストーリーを進めるごとにどの伏線もしっかり回収され、真相が見えてくる。今作では、登場する組織やキャラの設定もいろいろ深く描かれており、伏線の真実と壮大さに磨きがかかっている。

 舞台が東京だけでなく、大阪にも拡がったことも、ストーリーの壮大さやインパクトがより大きくなっている。前作では、神室町をはじめとした関東近県だっただけに、大阪という他方の都市まで登場すると、より世界観が拡がったように感じる。私は大阪にそれほど詳しくないのだが、蒼天掘の街の作りは実際の道頓堀と近い作りになっている。かに道楽の看板だったり、グリコもどきの大看板だったりと、作り込みも素晴らしい。

 くどいようだが、ストーリーの壮大さは本当に磨きがかかっている。これだけ磨きがかかっていれば、今まで以上にストーリーをより楽しめるのは言うまでもない。

[若干陳腐なところ]
 ストーリーは全体的に良い出来なのだが、若干陳腐に感じるところもある。

 ネタバレ防止の範疇でいうと、「あのキャラがまさか!」という感じで裏切り工作などを仕掛けられる場面が多い。裏切りの演出自体が悪いわけではないのだが、いかんせん裏切りが多すぎて、主人公勢力の体制が弱々しく感じる。また、「身近なあの人が本当の黒幕だった!」という演出もあるのだが、英雄伝説シリーズなどの他作品のストーリーでもこの流れが多いため、真相に対する驚きや斬新性が薄い。

 作中のキャラの言動について、ちょっとくさいところを感じることもある。桐生達が、「神室町に危機が迫っている!」という状況になった際に、「俺はこの街が好きだ! だから俺が守る!」といった趣旨のセリフを吐くことがある。これがちょっとくさい。

 ヤクザの人々が地域愛を語ること自体は悪いことではないのだが、ストーリーの流れやキャラの設定からすると、ちょっと噛み合っていない。まるで神室町の町内会や行政職員のようになってしまい、ヤクザとしてのキャラ付けをかき消してしまっている。地域愛よりも、「愛する者のため」とか「組に対する御恩のため」とか、人や組織相手の愛を語る方が、ここは自然だと思う。

[ボリューム満点のサブイベントだが…]
 サブイベントは前作以上に充実した内容となっている。特に、キャバクラ経営やホスト接待など、長期に渡って楽しめるサブイベントが増えている。また、商品や企業とのコラボも前作以上に増えた。これにより、パチスロに実機であった『アラジン』などが収録されるようになった。

 サブイベントの中には、失笑してしまうくらい、痛々しいイベントもあったりする。実際に見てもらえれば分かるが、「よくCEROの審査が通ったな」と思えるほどの内容となっている。

 サブイベントの数もかなり多くなっているのだが、あまりに多いうえにいつどこでそのサブイベントが発生するかが分かりづらい。後で攻略サイトの情報を参照してみて、見逃していたサブイベントが多くあったことを気づくくらいに多い。すべて楽しもうとするなら、攻略情報はないとかなり厳しい。この厳しさは次回作の『龍が如く 見参』にも引き継がれてしまっている。

[より爽快になった戦闘システム]
 戦闘システムは、前作に比べパワーアップし、より爽快になった。

 まず、売りであるヒートアクションの発動タイミングが増えたことで、ヒートアクションによる攻撃のバリエーションも増えた。ミニマップでは、ヒートアクションができる場所は青色で表示される他、特定の条件を満たすことでこちらが一方的に攻撃できるものもある。これにより、ヒートアクションによる攻撃がしやくなっただけでなく、単調になりがちだった戦闘に面白さが増した。

 また、難易度設定も前作ではNORMALが基本で、EASYは3回連続でゲームオーバーにならないと選択できなかったが、今作ではゲーム開始時に初めからEASYを選択できる。前作はNORMALでも難しい場面があったので、初めからEASYを選択できるのはとても評価できる。

[カメラアングルが変わらず…]
 前作のレビューでも触れたカメラアングルだが、今作では一部の場所(主に建物内など)のみにフリーアングルが適応される。神室町と蒼天掘では、それが適応されず、前作同様固定アングル緒なっている。

 この固定アングルにより、ストーリーのあるイベントで弊害が出てしまっている。とあるイベントで制限時間内に指定された場所へ急行しなければならないミッションがあるのだが、道中には警官がところどころにおり、それらをかわして進まなければならない。

 固定アングルだと、死角の位置に警官がいたりするので、アングルの切り替わり時などでそれに気づかず、失敗してしまうことがある。それだけでなく、PS2の処理能力の限界なのか、死角にいた警官が画面上に表示されるのが遅れるというラグが生じることもある。

 処理能力の限界については仕方のないところではあるのだが、上記のような弊害はもう少し改善できる余地があったはずだ。

【総評】
 前作に比べ、ゲーム性やボリュームがパワーアップし、完成度が高くなっている。ストーリーは前作から引き続きつながっている内容なので、可能なら前作をプレイしてから今作をプレイすることをオススメする。


オリジナルティ:4
グラフィックス:3
サウンド:3
熱中度:4
満足度:4
快適さ:4
難易度:2

総合点:77


『龍が如く2』公式サイト


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