野田新内閣の誕生について思うこと

 8月30日に管直人氏の次の総理大臣として、野田佳彦氏が総理大臣となった。

 彼の支持率について、読売新聞が調査したところによると、65%。とりあえず、支持率は6割超えということで、まずまずの結果ではないだろうか。新内閣には、災害の復興と原発対策、これまで日本が抱えて来た社会問題(少子高齢化)など、山積みされた問題を解決しなくてはならないだろう。


 ところで、今回の新内閣の誕生だが、個人的に思うのは「新しい内閣ができた」という実感が無いこと。その理由は3つある。

 一つは、これまで安倍氏、福田氏、麻生氏、鳩山氏が1年以下で総理を辞めてしまってきた経緯があるので、そのせいだろう。(それを考えると事情はともあれ、1年以上続いた管氏は凄いと思う)

 もう一つは新内閣の顔ぶれについて、あまり知らない人が多いこと(単に私が政治にさほど詳しくないだけだが)。民主党のメジャーな党員(管氏、小沢氏、鳩山氏、岡田氏)と比べて、印象が薄い。あとは事業仕分けで話題になった蓮舫さんぐらいか。岡田氏は「外務大臣になるのでは!?」と報道されたものの、結局玄葉光一郎氏に変わってしまった。

 最後の理由だが、「結局、誰が総理大臣になっても変わらないんじゃない?」という閉塞感があること。これまで総理大臣がコロコロと変わったせいで、大した結果が出せずに続いたため、「もういいや」というあきらめの意識が出ているのだろう(それでも、選挙投票には休まず行くが)。橘玲さんは自身のサイトで以下のような発言をしている。

世界各国の意識調査では、日本人は市場経済への期待も国の役割への期待もいちばん小さいという結果が出ています。市場経済によってひとびとが幸福になるとも思わないし、かといって、自立できない貧しいひとを国が面倒を見ることも否定するというのは、きわめて矛盾した態度に思えます。日本人は、合理的な考え方ができないのでしょうか?

しかしこの奇妙な結果は、逆に、日本人が合理的であることの証明かもしれません。

バブル崩壊以来、この国はデフレという病に冒され、地価や株価は下落し、倒産やリストラが相次いでいます。それに対して政治は無策で、選挙のたびに首相が変わり、政権交代しても状況はますます悪化するばかりです。こんなことが20年以上もつづいているのですから、市場や政府を信頼するひとがいたらその方が変わり者です。
 <「増税できるかな? 週刊プレイボーイ連載(16)」より>


 最近は野田氏が総理大臣に変わったことにより、政府へのバッシングは収まったようだ。しかし、数ヵ月もたてば野田氏への支持率も下がり、バッシングも増えていくだろう(これはどの総理大臣にも共通して起きている)。

 野田新内閣に対して、もの凄い期待を持っているわけではないが、せっかくの新内閣。今後の展開がどうなるか、温かい目で迎えてあげてはどうか。


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