「若者がキツイ仕事をしたくないなら、外国人に働きに来てもらった方がいい」という下衆な発想(1)

 当ブログでリンクを貼っているニートフリーダムさんのブログで大変興味深い記事を見つけた。まずはそれを読んでほしい。

ニートのクソ仕事脱出日記「若者がキツイ仕事をしたくないなら、外国人に働きに来てもらった方がいいと思う理由「仕事のない国の人は真面目に働いてくれる」」

 この記事では、こちらのニュースサイトで書かれた記事に対しての紹介と、ニートフリーダムさん自身の思ったことを記した文章が書かれている。

 で、この記事を読み終えた私の感想だが、該当のニュース記事についてまったくもって賛同できない。それどころか、あまりに下衆な発想であきれてしまった。そう思った理由について、該当のニュース記事の文章を引用しながら随時書いていく。

いま、外食産業の人材不足は非常に厳しい状況になっています。その背景には「若年層の人口減少」と「若者がキツイ仕事をしたがらない」という2つの要因があるように思えます。これは将来、解決するどころか一層進んでいくことでしょう。

一方で、外食産業にはすでに外国人労働者が数多く関わり始めています。彼らは「面倒臭かったらバックレればいいんだ」という責任感のない日本人アルバイトよりも、ずっと真面目に働いてくれています。



 「若年層の人口減少」は少子高齢化という社会傾向の影響だから仕方のないことだけど、「若者がキツイ仕事をしたがらない」というのは、明らかにその仕事に対する労働条件が悪いからなのは明らかだ。それだけハードな仕事なのに給料などの待遇は悪いとなれば、誰だって従事したくないのは当たり前である。そうした仕事はハードならハードなりの待遇を考慮することで、自然と求職者が集まる。

 アルバイトに責任感がないって、そりゃそうだ。アルバイトなどの非正規と正社員の世紀との責任の区分自体が名義上は分けられているから当然である。それなのに、ワタミなどのようにアルバイトの身分でも正社員並みの仕事量と責任の重い業務をこなされたりする方がおかしい。

以前、ネパールから来ている20代前半の留学生の男性に、彼の国の仕事の話を聞いたことがあります。彼はこう話していました。

「ネパールでは、ただの皿洗いの仕事で、募集1人に対して50人くらい応募あります。だから、ネパールでは仕事探しが簡単ではないです。それに比べたら日本では選ばなければ仕事はいくらでもありますし、ネパールよりずっと環境も給料もいいです」

ただの皿洗いに50人来るなんて、今の日本の飲食業界が知ったら、さぞ羨ましい状況でしょう。このような背景がある国から来ているので、私が知る限り、彼らはみんな本当に真面目で仕事に手を抜きません。



 これはニートフリーダムさんも指摘しているが、国ごとの貨幣価値の差(為替相場)の違いで、日本のアルバイトの給料でも自国の相場では高額になるのだ。それに外国から出稼ぎに来る移民というのは自国での経済情勢が悪いから、わざわざ渡航のリスクを背負ってでも、外国で働きに来るのである。これは「勤務先が日本だから」という特別な理由ではなく、彼らにとっては高額な給料をもらえれば、アメリカでもヨーロッパでも変わりないのである。

 貨幣価値の差を利用して外国人が出稼ぎに来るという情勢は、第二次世界大戦前の近代社会からすでにあったのだ。その時は、アメリカへ渡った日本人の移民労働者も同じように働いていたのだ。別にいまに始まったことではない。

一方、日本人は「アルバイトは所詮アルバイト」という変な割り切り観念があり、何かミスをしても「どうせバイトだし」という気持ちが見え隠れしているな、と思う事がありました。以前の私の記事でも、お茶をお客にこぼし、注意されても笑って流すという反省の色がない学生の例を紹介しました。

ワタミでも、シフトに入っているにもかかわらず連絡もなく、いきなり職場に来なくなり辞める社員やアルバイトがいました。これをワタミでは「バックレる」と呼んでいました。しかし外国人のバックレは、見たことも聞いたこともありませんでした。

日本人は「アルバイトでも仕事は仕事。しっかり働かないと」という気持ちは薄い様に感じます。だから「最近の若いもんは」などと言われてしまうのかもしれません。



 そんなにひどい労働者なら即座にクビにすればいいのでは? 労働者の解雇が即座にできるのもアルバイトの利点であることは周知の事実だ。それなのに労働者ばかりを問題視するのはいかがなものか。

 逆の言い方をすれば、アルバイトはどんなに死ぬほど真面目に働いても、身分や待遇はアルバイトのまま。仮にそれだけ真面目に働いているアルバイトがいても、昇給などの待遇面でしっかり評価するのか? そういうこともしないで、若者や労働者ばかり叩くのは雇い主側の都合のいい言い訳に過ぎない。


 文章が長くなってしまったので、続きは次回の記事で書いていく。


つづく


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