初期の『名探偵コナン』って面白い

 趣味で描いている自作漫画『女神の拳』の資料として、私は『名探偵コナン』の原作単行本を買っている。といっても、全巻ではなく、自分が描きたいキャラが出ている巻数のみを買っている。当然ながら、あくまで資料なので、ブックオフで108円のものしか買わない。

 そうして買って使っていると、ふと気晴らしに読んだりすることがある。で、読んでみて、ふと思ったことがある。

 「初期のコナンって面白い」

 と。さすがに『相棒』や『金田一少年の事件簿』ほどではないが(あくまで私個人の感覚だが)、けっこう面白い。

 この記事を書いている時点で所持している単行本は、9・10・11・35・36・60巻。このうち面白いと感じているのは、9~11巻の初期の巻数である(60巻辺りになると、まともに読んでもいない)。正直9~11巻に収録されているストーリーは、私が小学生の頃にテレビアニメで観たストーリーも収録されているので、馴染みのあるものでもある。

 以前、「コナンは読みにくい」と批判したことがあったが、初期の巻数はその読みにくさがあまりない。1つのページでコマ割りされたカットシーンは多かったりするが、セリフがびっちりと埋められて描かれていない分、ゲストキャラを含めた登場人物の動きに対する描写が多くて読みやすい。このおかげで、キャラの資料となる描写が必然的に多くなるのも良い(35・36巻の平良伊江は資料となる描写が少なすぎて、いかに難儀したことか…)。

 また、亡くなってしまった被害者に対するフォローもそれなりに描かれているのも良い点だ。個人的に「資産家令嬢殺人事件」に登場する七尾米というキャラのラストの行動は、MVPクラスの素晴らしい描写だと思う。『相棒』や『金田一少年の事件簿』と比べると、それほど手厚い描写ではないが、これぐらい描かれている方が無難だ。

 ネットのレビューとかで、「コナンは20巻までは面白かったけど、それ以降は…」「正直30巻くらいで終わらせてほしかった」という声がチラホラ書かれていた。やはり初期の頃のコナンは、原作者である青山剛昌さん自身もモチベーションの高かった時期だったのだろう。9~11巻のストーリーと35巻のストーリーを読んでみても、その違いがにわかに感じられる。


 資料が欲しくなり次第、コナンの原作単行本はまた新しく買うと思う。ただ、コナンの女性被害者で、哀しみを背負えるような女性キャラって少ないから、もうと増えないと思う(実を言うと、他のキャラの配役も決まってはいる)。

 ユダ・サウザークラスの主要ボスキャラならともかく、レイやトキのような仲間となるほどの善人キャラとなれば絶望的に少ない(だからこそ、宮野明美や平良伊江というキャラの配役は特別だった)。逆に、名も無き修羅やカイゼルクラスの悪党なら、いくらでも人選が効くけど…。北斗の拳は愛を取り戻すストーリーだから、悪党じゃ配役は務まらない。悪党に墓標はいらぬ。

 話がずれてしまったが、なにはともあれ初期のコナンは面白い。最近のコナンに飽きてしまったら、原点回帰の気持ちで読んでみることをオススメしたい。


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