『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』

※今回の記事では、非常に猟奇的・グロテスクな内容を含みます。そうした内容が苦手な方・不快な方は、本稿を読まないことを強くオススメします。

『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』表紙

 最近本を読んでなかった私が、久々に読みたいと感じて手に取った本。

 本書を語る前に、タイトルになっているジェフリー・ダーマーという人物を御存じでしょうか? ジェフリー・ダーマーは「ミルウォーキーの食人鬼」と呼ばれたアメリカの連続殺人犯で、17人の青少年を殺して、その屍肉を食べた食人鬼でもあります。本書は、彼の父親であるライオネル・ダーマーが事件に対する謝罪と息子との生活の日々について書かれた手記です。

 私は元来オカルトの類が好きでして、ネット上にある猟奇的な事件に関する記事や文章もよく読んでいます。その中でも、本書は連続殺人犯の父親による史上初めての手記として、当時話題となりました(本書の売り上げの一部は、被害者遺族への慰謝料に充てられたそうです)。1995年出版と古い本で、地元の図書館に行って借りてきました。


 本書では、ジェフリーが生まれてから事件後の裁判終了後までの記録、父ライオネルの内心の吐露や葛藤などの心境についても書かれています。

 ライオネルは当初大学院生(後に研究者)として働いていましたが、あまり家庭のことを顧みない父親だったといいます。ジェフリーの生母であるジョイスは精神的に不安定で、多量の薬を服用していたといいます。

 ジェフリー出産後、ダーマー夫婦は転勤などで家を転々としますが、彼らの家庭状況はよろしくなく、ジェフリー当人も内気な人間としてだんだん育っていたそうです。ジェフリーが青年時代に、両親の離婚が決まり、彼は祖母宅で生活するのですが、生活の素行に問題が多かったそうです。大学時代の成績はおもわしくなく、飲酒などで警察のお世話にもなっていたそうです。

 そして彼は成人後、祖母の家から独立し、後にミルウォーキーにアパートを借ります。このアパートで、後に「ミルウォーキーの殺人鬼」と呼ばれるほどの殺人・食人事件が起きてしまうのです。

 本書で書かれていたことは、ライオネルは父親としての覚悟が足りなかったということ。彼はジョイスやジェフリーに対し、何度か父親としての愛情を振る舞ってきましたが、それは良いものではなかったと反省しています。

 その後ジェフリーは、1994年11月にコロンビア刑務所で囚人仲間に撲殺されてしまいました。父のライオネルはWikipediaによると、彼の死後も彼を愛していると言い、研究職を辞めて、コンサルタント業をやっているそうです。2015年現在、ライオネルがどうしているかは正直分かりません(こちらで検索してみましたが、わかりませんでした)。


 読み終えた感想ですが、食人事件とその家族の心境が赤裸々に書かれていて、とても興味深い内容でした。こうした事件の当事者が持つ赤裸々な心境というのは、なかなか知る機会がないですから、本書はそれを示してくれる良書だと感じました。


<参考>
Wikipedia「ジェフリー・ダーマー」
殺人博物館「ジェフリー・ダーマー」
NAVERまとめ「ジェフリー・ダーマーとは【ミルウォーキーの食人鬼】」


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コメント

No title

28日から「グリーン・インフェルノ」が上映開始ですね!
見に行きますか?

Re: No title

>>ぐすくまさん
どうも、お久しぶりです。

>28日から「グリーン・インフェルノ」が上映開始ですね!
>見に行きますか?
一昔前に流行った『食人族』のような映画ですね。
うーん、私はあまりこういった映画は逆に見ないですね。
実際に起きた事件の記事や文章を読むのは好きなんですが、フィクションものはあまり気が向かないです。
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