『大震災の後で人生について語るということ』

大震災の後で人生について語るということ大震災の後で人生について語るということ
(2011/07/30)
橘 玲

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 つい最近(2011年7月)出版された経済作家の橘玲さんの人生の指南書です。

 東日本大震災(以下:3.11)が起きたことを機に、橘さんが現在の日本にどんよりした閉塞感があることと従来の「神話」が崩壊したことを説き、日本人の震災後の生き方について述べている人生指南書です。

 幅広い読者層に読んでもらえるように考慮してか、これまで出版されてきた橘さんの本と比べると、分かりやすい(一般受けしやすい)内容となっています。ちなみに文体はです・ます調。

 本の内容は、最初にこれまで日本人が信じてきた4つの「神話」である、
  「不動産神話(持ち家は資産より得だ)」
  「会社神話(大きな会社に就職して定年まで勤める)」
  「円神話(日本人なら円資産を保有するのが安心だ)」
  「国家神話(定年後は年金で暮らせばいい)」
 に対して、橘さんがこれまで解説してきたことを用いて、神話がどうして崩壊したのかを説明しています。

 神話が崩壊したことで訪れた「神話なき時代」で生きるにはどうすればよいか。その時代を生きる生き方として、橘さんが考えた「ポスト3.11の人生設計」が具体的に詳しく書かれています。

 橘さんがこれまで解説してきたことを用いているので、これまで彼の本を読んできた人にとっては被るところも多いです。

 読み終えた感想としては、本書も大変素晴らしい本でした。個人的には『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』と同じくらい好きな本です。

 『知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語』では彼の考え方が凝縮されているような本でしたが、本書では彼がこれまで述べてきた理論が凝縮されているような1冊となっています。

 オススメです。皆さんもぜひ読んでみてください。


橘玲 公式サイト



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