前衛的言動に逃げたところで何も解決しない

 数ヵ月前から、気になっている記事がある。それは女性ブロガー・作家のはあちゅうさんが旅をしている人に対する批判記事について書かれた記事だ。該当の記事は↓。



 このはあちゅうさんの記事はけっこう炎上しているようで、軽くネットサーフィンしていると批判意見がけっこう多い気がする。

 それはさておき、私も記事を読んでみたのだが、それほどひどいと感じる内容ではなかった。確かに「旅で人生が変わったとか言う人は中身がゼロ」というのは、少々言い過ぎだと思う。

 だが、それ以外の文章に目を通してみると、かなり筋の通ったことをはあちゅうさんは仰っている。それを最もよく表しているのが下記の文章。

世界の宝物である美しい風景を
実際に自分の目で確かめて
しみじみと感動を噛みしめることはあっても
それは、
何かを変えてくれるようなものではなく

あるとしたら
それをきっかけに自分を変えようと
自分が決断するかどうかなだけ。

旅ばかりしている人を見るとなんだか、
常に逃げているように見える
今日この頃で

しかもそれを過剰に飾り立てて
ビジネスにしている人を見ると
「んー?(*´ω`)」って思う。

なんかね…みんなどうか、騙されないでほしいよ…。
変なスパムとか、よくわからない教祖面の人にさ。



 私も旅とか旅行は好きだが、はあちゅうさんの仰る「常に逃げているように見える」という文章は同感だ。ここで言う「逃げている」とは「目の前のこと(現実)から逃げている」という意味であろう。無論、旅している人が皆現実から逃げているというわけではない。

 ただ、はあちゅうさんの仰る通り、旅を言い訳に現実から逃げているだけの人間は少なからずいるように思える。

 これは旅に限った話ではない。「新しい生き方」だとか、「雇われない働き方」だとか、世間一般の概念や価値観などにとらわれない言動(ここではそうした言動を「前衛的言動」と呼ぶことにする)に逃げている人も同じだ。

 そうした人達に共通するのは、単に目の前の現実から逃げているだけということ。目の前の現実が嫌なために前衛的言動に逃げているのだ。

 以前Twitterで仕事を辞めて旅をしたいという人がいたが、その人の文言を見ていると「この人は旅をしたいんじゃなくて、本当は目の前の仕事から逃げたいだけなんだな」と思った。文言には、就いている仕事に対する愚痴しかなく、旅に対する具体的なアクション(計画立てや資金稼ぎなど)は何一つ書いていなかった。

 こうした目の前の現実から逃げたい人というのは、とかく前衛的言動に逃げようとする。「そこに行けば、何もかも安泰!」と言わんばかりに。ただ、実際にそうした人の文言を見ていると、個人的に不快に思えてならない。己のやっている所業を過剰に盛りたて、不平不満があればギャーギャー騒ぎ立てる。単に不平不満を垂れ流して駄々をこねるだけのガキと同じだ。

 そうした前衛的言動に逃げている人というのは、現実的な側面の事柄を棚上げしているように思える。やたらと綺麗事や絵空事ばかり述べて、目の前の現実をより遠ざけている。そうした人が逃げたい人達同士の間で、もてはやされる。はあちゅうさんの仰る、それをビジネスにしている人や教祖面している人というのは、そういった類の人達であろう。

 あらためて書くが、前衛的言動に逃げたところで、問題は何一つ解決しない。逃げたところで生活に十分なお金が稼げるわけでもないし、社会的な生活が満足に送れるわけでもない。そんなことは、一歩立ち止まって冷静に考えてみれば、誰にでも分かることだ。

 では、どうするのか? 当たり前のことではあるが、前衛的言動なんかに逃げず、目の前の現実にしっかりと向き合うことだ。

 目の前のことに取り組むだけで、普段の生活も本当に充実してくる。前衛的言動なんかにすがるよりも、ずっと良い結果が出る。これは私が広島県大崎上島での生活で取り組んで、実感したことだ。目の前のことを黙々とやる。ただそれだけである。かつての私も現実から目を背けたり、逃げたりすることがあったが、現在ではしっかり向き合うことができるようになった。


 旅すること自体は悪いことではない。ただ、目の前のこと(現実)から逃げて、旅などの前衛的言動に逃げるのはいかがなものかと思える。そうした人に限って、不平不満でギャーギャー騒ぎ立てるだけで、チャンスすらもらえないのだ。

 チャンスを掴みたければ、まずは目の前のことをしっかりこなすことから始めればいいのである。それで結果が出るのであれば、現実と向き合う労力なんて安いものだ。


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コメント

No title

こんにちは
お久しぶりです

現実から目を背けてばかりいる私には耳が痛い話ですね
現実から逃げるがための旅も私はありだと思いますが(たまには現実から逃げてもいいかも?)、それを誇らしげに言うのは確かに大人げないというか虚しさを感じさせます
私も気を付けないといけないですね

Re: No title

>>toumaさん
>こんにちは
>お久しぶりです
どうもお久しぶりです。

>現実から目を背けてばかりいる私には耳が痛い話ですね
>現実から逃げるがための旅も私はありだと思いますが(たまには現実から逃げてもいいかも?)、それを誇らしげに言うのは確かに大人げないというか虚しさを感じさせます
>私も気を付けないといけないですね
toumaさんは現実に向き合っていると思いますよ。
逃げると言ってもいろいろあると思いますが、個人的には逃げをゴールにせず、新たなスタート(もしくは通過点)として行動できれば、逃げは逃げでなくなると思います。

それとこの場を借りて、toumaさんにお伝えしたいことが。
toumaさんのブログをよく拝見しており、リンクもさせていただきました。
(念のため確認しますが、ブログのtoumaさんの同一人物でなかったらごめんなさい)
今後とも、よろしくお願い致します。

No title

ありがとうございます。
本当、ありがたいですね、そう言っていただけて。
でも、やっぱり私は逃げてます。
現実からも人生からも。
だから、CHAGEAS-FANさんのこの記事を読んで、目の前の現実に向き合おうと決心したことを思い出して、今それができていないことを反省したんだと思います。
今の状況がゴールじゃなくて通過点になれたらいいなと思います

訪問、そしてリンクありがとうございます
今度ともよろしくお願いします

Re: No title

>>toumaさん
こちらこそ、今度ともよろしくお願いします。
お気軽にコメントください。
今度、toumaさんのブログにもコメントさせて頂きます。
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