仕事に自分を合わせてみる

 2月10日の金曜日に、渋谷にある東京わかものハローワーク(以下:若ハロ)のナビゲーターさんであるIさん(仮名)との面談に行った。その際、Iさんから私自身の就活のことについてある提案があった。それは就活の現状をより良くするための打開策として、新しい職種・業種の分野へ選択肢を拡げるというのもの。

 いままで私は自分の興味や適性の観点から、製造業・倉庫業・統計調査の3つの選択肢をもとに就活をしてきた。

 だが、ここ最近は自分にしっくりくる求人になかなか出会えなかったり、面接までこぎつけても結果がボツに終わったりしていた。そうした状況が続いたこともあり、就活に対する自分自身のモチベーションも落ちてしまっていた。

 そうした状況を見ていたIさんは私に新しい選択肢として、施工管理の求人をいくつか持ってきてくださった。Iさんが持ってきてくださった求人は、施工管理のお仕事ではあるのだが、どちらかというと製造業の分野のお仕事も含む特殊な企業・業界のものだった。給料や社会保障、残業時間、休日日数などの待遇面もかなり良い内容。

 求人の内容をザッと確認してみたのだが、正直かなり悩んだ。施工管理という仕事に対し、これまで経験がないというのもあるのだが、本当に適性があるのかどうかがものすごく不安になった。

 そこにIさんが、不安に思っている私にいろいろと話をしてくださった。

 「選択肢がなかったら、今あるものに自分自身から興味を持ってみる」
 「最初から、興味・適正分野の線引きを決めない」
 「まずは動いてみて、そこからいろいろ学んでみる」


 これらの話をしてくださった後、最後にIさんはこう仰った。

 「仕事に自分を合わせてみる」

 と。この言葉を聴いた時、私はある方が同じことを仰っていたのを思い出した。それは、大崎上島で出会ったMさんである。

 それは去年、大崎上島に来て間もない頃のこと。私は長期のお仕事に就いてお金を稼ぐべく、大崎下島での農協のお仕事をするかどうか迷っていて、とても不安だった。遅刻せずに毎朝きちんと出勤できるかどうか、知らない人ばかりの職場でうまく人間関係がやっていけるかどうか、決められた2ヵ月間しっかり勤めあげられるかどうか。そんなことばかりが頭をよぎっていた。

 その話を聴いてくれたMさんは、私にこう仰ってくださった。

 「自分に仕事を合わせるのも大事やけど、仕事に自分を合わせるのも大切やで」

 と。この言葉を聴いた私は、なんとか頑張ってみようと思い、農協の仕事に従事した。結果、無事職務を全期間全うすることができた。

 今回の若ハロのIさんが仰った言葉は、まさにMさんが仰ったことと同じだった。久々にMさんの言葉を思い出して、私はとてもうれしくなった。今回の施工管理のお仕事についても、「まずはとりあえず調べてみて、応募してみようかな」という気持ちも湧いてきた。それだけ、私の心の中にMさんの言葉が響いた。

 Iさんとの面談の後、ジョブクラブの女性講師Nさんともお会いし、同じことを仰ってくださり、私を励ましてくださった。大崎上島の教えが今回のような場面で生きていると思うと、胸がとても熱くなった。


 帰宅してから、ネットで「仕事に自分を合わせてみる」というワードでふと検索してみると、以下のようなコラム記事を見つけて、とても参考になった。文章も一部引用してみる。



就職や転職をする際に「自分に合った仕事」を探すことは大切な判断基準のひとつであり、決して間違いではないと思います。しかし一方で、何が「自分に合った仕事」なのかは、経験してみないとわからないことが多いです。

そういう意味では「自分に合った仕事」と思っても、その実態は「やったことがあって、それなりに結果を残せた、楽しかった仕事(またはその類似)」程度のものなのかもしれません。そんな中で「自分に合った仕事」を選ぶということは、自分の他の可能性を排除してしまうことにつながりかねない、ということも認識しておく必要があるでしょう。

ならばいっそのこと、「自分を仕事に合わせる」くらいの気持ちでいた方が、様々なことにチャレンジしやすくなるかもしれません。これまでの経験から「合っていない」と先入観で判断するのではなく、やってみる、合わせてみる、という意識で取り組むことで、これまで気づけなかった自分の適性に気づけることもあるかもしれません。



 このコラム記事では、漫画『銀の匙』で書かれている言葉「自分に合った仕事に就くってのはもちろん格好良いけどさ、自分を仕事に合わせるってのも有りだと思うんだ」から、仕事の適性について書かれたもの。

 Mさんの言葉やIさんの言葉を思い出しながら、このコラム記事を読んでみると、「そうかぁ、そうすればいいのか!」と感じるところも多かった。


 施工管理という仕事がどれほど自分に合った仕事なのかは分からない。今後の就活を進めていくうえでの選択肢にするかどうかも分からない。

 だが、現在の選択肢で手をこまねいて就活が停滞しているよりかは、何かしらの策を講じて、状況を良くしたいところ。ここは若ハロのIさんを強く信じて、今後の就活に臨んでいきたい。


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