良い「ケチ」を目指そう

 「ケチ(節約に執着する人)」というと「お金にうるさくて卑しい」というネガティブなイメージがあるかもしれませんが、私はそう思いません。公認会計士の山田真哉さんはケチな人について「もっとも合理的に行動している人間」と解釈しています(彼自身もケチな人であり、ケチであることに苦痛は感じていないとのこと)。
 本当にケチな人ならば、山田真也さんのように苦痛を感じることなく、平穏な生活を送っているはずです。ところが、世の中にはネガティブなケチがいることも事実(ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』に出てくる老人スクルージのような人)。「なぜ、こうした(ネガティブな)ケチな人がいるのか?」と思うのももっともですが、ここではそのことは控えて、「良いケチとはどのようなことか?」について、まとめたいと思います。
良いケチについて、3つの要点を挙げてみました。

 1.黒字を出すこと
 2.計画性・合理性が伴っていること
 3.精神的余裕・ゆとりを持って、行えること


 ではこれら3つの要点について、解説していきます。
 最初の「黒字を出すこと」は当たり前ですね。黒字も出ないのにケチというのは、やる意味がありませんし、やってる側も苦痛なだけです。
 次の「計画性・合理性が伴っていること」はとても重要です。自由奔放にお金を使い果たす人が、赤字になり始めてからむやみにケチケチしだす人がいますが、こうした対応は大抵上手くいきません。今まで無計画にお金を使ってきた人が、いきなりお金を節約しようと思っても、今までのお金の使い方が辞められず、結局は赤字のままです。安全速度を無視して猛スピードで車を運転していたドライバーが、前方の異変に気がついて急ブレーキを掛けるも、間に合わず事故を起こしてしまうのと同じです。山田真哉さんのように、普段からお金の使い方に気を配り、「どこお金をかけたら良いか」「どっちにお金をかけた方がお得か」など、いろいろ計画的に考えていれば、黒字になる可能性は大きくなります。
赤字という問題発生にも冷静に対処できますし、黒字への挽回もそう難しくはなくなりません。
 最後の「精神的余裕・ゆとりを持って、行えること」ですが、今回の記事でこれが一番かと思います。これは無謀なダイエットを例に挙げれば分かりやすいですが、「1日絶食する」や「10kmランニングして痩せる」などのダイエットは徒労に終わるのがほとんどです。当たり前ですが、無理なダイエットは精神的に負担がものすごく大きいのです。これではダイエットを達成する前に、気持ちが吹っ切れて、ドカ食いするのが関の山です。節約も同じです。無理な節約は、我慢に耐え切れず浪費に走ってしまうケースがほとんどだからです。悪いケチは精神的余裕・ゆとりをも削ってしまうほど危険なため、そうならないよう私達は気をつけなければなりません。
以上のことを踏まえて「自分が無理をせずに節約できる(ケチれる)か」を心がけましょう。精神的余裕・ゆとりがなくなれば、1と2の要点も維持できなくなるので、注意です。


<参考文献>
山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? ~身近な疑問からはじめる経済学~』
本田健『お金のIQ お金のEQ ~世界の幸せな小金持ちが知っている「お金の法則」~』


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